2023シーズンのJリーグが開幕して約1か月。例年通り、J1リーグやJ2リーグ、J3リーグ、それぞれで戦前の予想を覆す展開となっている。この大混戦こそ、Jリーグの魅力と言えるだろう。
ここでは、3つのカテゴリーでプレーする選手(約1,880人)の出身地を都道府県別にランキングし、それぞれ代表的な選手を3人ずつ紹介。人口の多い都道府県が上位に入る傾向ではあるが、各地のサッカー熱が反映される結果となっている。
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第35位:福島県(出身Jリーガー11人)
代表的な選手:高萩洋次郎(栃木SC)、熊田直紀(FC東京)、松井蓮之(川崎フロンターレ)
現在、栃木SC所属のMF高萩洋次郎は、抜群のセンスとチャンスメイク能力を武器にサンフレッチェ広島やFC東京でも活躍し、日本代表としても3試合に出場した。FW熊田直紀はU-20日本代表として活躍する新星で、ルヴァン杯E組第2節では途中出場してプロ初得点を記録。なお、現在、福島ユナイテッドに所属している福島県出身Jリーガーはゼロ。
第32位タイ:岡山県(出身Jリーガー12人)
代表的な選手:青山敏弘(サンフレッチェ広島)、佐野海舟(鹿島アントラーズ)、山﨑凌吾(京都サンガF.C.)
サンフレッチェ広島のMF青山敏弘は、2004年の入団から19年間常に貢献し続けているバンディエラで、2015年にはJリーグ最優秀選手賞を受賞している。青山同様ボランチを主戦場とするMF佐野海舟は町田ゼルビアで出場を重ね、満を持して鹿島アントラーズへと移籍。J1初挑戦ながら、佐野「回収」と例えられる程、卓越したボール回収能力を発揮している。岡山県のファジアーノ岡山には、MF佐野航大(佐野海舟の実弟)とMF山田恭也、2人の出身Jリーガーが所属している。
第32位タイ:佐賀県(出身Jリーガー12人)
代表的な選手:樋口雄太(鹿島アントラーズ)、中野伸哉(サガン鳥栖)、小田逸稀(アビスパ福岡)
現在、佐賀県のサガン鳥栖に所属しているのはDF中野伸哉1人だが、鳥栖の下部組織は日本屈指の強豪で、近年優秀な選手を輩出し続けている。2021シーズンに鳥栖の背番号10を背負い現在は鹿島アントラーズの主力を担うMF樋口雄太、各年代別日本代表に選出されている中野、DF林幸多郎(横浜FC)などがその一例だ。
第32位タイ:沖縄県(出身Jリーガー12人)
代表的な選手:知念慶(鹿島アントラーズ)、上門知樹(セレッソ大阪)、徳元悠平(FC東京)
沖縄県のFC琉球には、現在も沖縄県出身者が3人所属している。セレッソ大阪のMF上門知樹やFC東京のDF徳元悠平、浦和レッズのDF知念哲矢のように、J1へステップアップした選手も多く、追随する選手が現れるか注目が集まる。
第31位:長野県(出身Jリーガー13人)
代表的な選手:麻田将吾(京都サンガF.C.)、三田尚希(AC長野パルセイロ)、新井光(FC今治)
松本山雅とAC長野パルセイロ、2つのJクラブがある長野県。出身Jリーガーには明確な特徴がある。13人中10人が、この2クラブに所属しているのだ。特に、7人もが所属する長野パルセイロは、地元出身者を積極的に獲得する姿勢が表れている。京都サンガF.C.でレギュラーを張るDF麻田将吾のように、J1で活躍する選手が増加する日は来るだろうか。
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