3月24日に東京・国立競技場にて行われたキリンチャレンジカップ2023で、サッカー日本代表はウルグアイ代表と対戦。前半38分、ウルグアイ代表MFフェデリコ・バルベルデに自ら放ったミドルシュートのこぼれ球を押し込まれたものの、日本代表はMF伊東純也が投入された後半16分を境に攻撃のリズムを掴む。同30分には伊東の右サイドからのクロスに途中出場のFW西村拓真が左足で合わせ、同点ゴールを挙げた。試合は1-1のドローで幕引きとなっている。
森保一監督のもとでFIFAワールドカップカタール2022を戦い抜き、2026年大会に向けてスタートを切った日本代表。ウルグアイ戦では各選手の技術や献身性の高さが窺えた一方で、特に守備面において緻密さに欠ける場面が見受けられた。ここでは、日本代表が試合を掌握しきれなかった原因について解説する。
ウルグアイの隊形変化に苦しめられる
昨年12月に続投が発表された森保監督は、この試合で[4-2-3-1]の基本布陣を採用。日本代表はFW浅野拓磨とMF鎌田大地が守備時に横並びになり、[4-4-2]の布陣で武器でもあるハイプレスを仕掛けようとしたが、ウルグアイ代表の隊形変化に対応しきれなかった。
基本布陣[4-2-1-3]のウルグアイ代表は、自陣後方からのパス回しの際にMFマティアス・ベシーノがセバスティアン・コアテスとサンティアゴ・ブエノの両DF間(2センターバック間)へ降り、一時的に3バックを形成。これによりウルグアイ代表の3バックと、日本代表の2トップによる3対2の局面が生まれた。
この数的不利の状況下でのハイプレスを改善すべく、日本代表の左サイドハーフ三笘薫が相手DFブエノを捕捉。これでウルグアイ代表の3バックに3対3の数的同数で守れると思われたが、今度はDFジョバンニ・ゴンサレス(右サイドバック)へのマークが曖昧に。同選手をDF伊藤洋輝が前に出て捕捉するのか、それともMF守田英正がサイドへ飛び出して守備を行うのかがはっきりせず。故に日本代表は敵陣でボールを回収しきれない時間帯が続いた。
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