Jリーグ ヴィッセル神戸

神戸ムゴシャの再獲得諦めず!韓国・仁川監督が注目発言。移籍金ネックも…

ステファン・ムゴシャ 写真:Getty Images

 明治安田生命J1リーグ・ヴィッセル神戸所属のモンテネグロ代表FWステファン・ムゴシャ(30)は、韓国1部・仁川ユナイテッド復帰の可能性が報じられている。その仁川ユナイテッド率いるチョ・サングワン監督が同選手の去就に言及した。

 韓国メディア『スポーツ朝鮮』は昨年12月下旬、独自に入手した情報として「ムゴシャは先日、モンテネグロ国内で結婚式を行った。仁川ユナイテッドの最高経営責任者はモンテネグロに出向くなど、ムゴシャに対する仁川ユナイテッド復帰の説得に全力を注いでいる」と報道。

 ただ仁川ユナイテッドの関係者は、今月はじめに韓国メディア『マイデイリー』のインタビューで「(ムゴシャの去就について)今は複雑な状況だ。我々としてはムゴシャを獲得するためにできることはすべてやった。今は神戸の返事を待っている。もし彼を獲得できなければ、今のメンバーのまま今シーズンを戦うことになる」と語っていた。

 そんな中、チョ・サングワン監督は韓国メディア『聯合ニュース』のインタビューに対応。「選手は好きな番号を選ぶことができる。ただどういうわけか、(以前ムゴシャが着けていた)9番は誰も欲しがらないんだ」とコメント。

 一方で「こういうことは、いつも思い通りにいくとは限らない。もしムゴシャを取り戻せたら、それは素晴らしいことだ。でも彼がいない状況も想定して準備しているんだ」と、ストライカーの補強がないまま今月25日の韓国1部リーグ開幕戦に臨む可能性をほのめかしている。

 また『聯合ニュース』は指揮官の発言をうけて「今オフの興味深い動きとして、仁川ユナイテッドはムゴシャとの再会を求めている。選手本人は仁川ユナイテッド復帰に興味があると言われており、チームにとってもその気持ちは同じである」

 「仁川ユナイテッドはムゴシャの移籍金を払えないかもしれないが、少なくとも彼が以前着けていた9番はまだ入手可能である」と伝えている。

 なお『マイデイリー』は、「ヴィッセル神戸はムゴシャの獲得で移籍金100万ドル(約1億3500万円)を支払った。ムゴシャは仁川ユナイテッド復帰に前向きだが、現実的に考えて仁川ユナイテッドが移籍金を支払って彼を連れ戻すことは不可能だ」と見解を示している。

 180万ドル(約2億5000万円)という高額年俸を受け取っているとみられるムゴシャ。Jリーグ挑戦後は結果を残せていないが、ひとまずはヴィッセル神戸の一員として2023シーズン開幕を迎えることになりそうだ。