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「香川真司も口数少ないが…」中島翔哉獲得理由をトルコ1部監督告白

中島翔哉 写真:Getty Images

 元日本代表MF中島翔哉(28)は昨季終了後にポルトガル1部ポルティモネンセからポルトに復帰。ポルトで構想外となると、昨年9月にポルトと契約解除した上でトルコ1部アンタルヤスポルへ加入している。そんな中島翔哉獲得の舞台裏をアンタルヤスポルのヌリ・シャヒン監督が告白。かつてボルシア・ドルトムントでチームメイトだった元日本代表MF香川真司(33)と比較したことも明かしている。

 ヌリ・シャヒン監督は2005年のデビューから2011年までボルシア・ドルトムントでプレーしていたほか、レアル・マドリードやリバプールをへて、2013年1月にドルトムントへ復帰していた。また2020/21シーズンにアンタルヤスポルでプレーすると、2021年10月にアンタルヤスポルの指揮官に就任するとともに現役を退いている。

 同監督はポルトガル紙『レコルド』のインタビューにて、サッカーにおけるデータや統計の活用についての質問を受けた際に「私はある会社のプログラムを使って、獲得候補(のプレー)や対戦相手の分析をしている。だが、サッカーで一番良いのは感覚なんだ」と切り出すと、中島翔哉の獲得を例に上げる。

 そして中島翔哉の獲得に至った経緯について「ビデオ通話の時、彼に話しかけたら何もしゃべらなかった。ただ、『こんにちは』、『ありがとうございました』とね。とても礼儀正しいが、シャイなんだ。『彼は何も話さない選手だ』と思った」

 「通常であれば、私は『(獲得に)ノー』と言うだろう。でも、『ドルトムントで香川真司という日本人と一緒にプレーしたことがある。彼はどんな人だったんだろう?』と考えた。香川真司も最初はあまり話さなかったけど、その後適応することを学んだ」

 「その人のことや、その文化を理解することが必要なんだ。データでは中島翔哉はいい選手だと言われているが、それだけを見ると…」とコメント。2010年にドルトムントへ加入したばかりの香川真司を参考にしたことを明かしたのだ。

 なお中島翔哉はアンタルヤスポルのホームゲームデビュー戦で、途中出場からわずか15秒後にレッドカードを提示されて退場。2試合の出場停止処分をへて10月下旬に復帰したものの、昨年12月以降はコンディション不良により公式戦欠場が続いている。