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ハリルが田嶋幸三会長批判「解任理由は単なる口実」スポンサー枠に再び言及

バヒド・ハリルホジッチ監督 写真:Getty Images

 バヒド・ハリルホジッチ氏は、FIFAワールドカップ・ロシア大会直前に日本代表監督を解任。今年3月のインタビューでは、「スポンサー枠」によりロシアW杯日本代表メンバーに選ばれた選手が存在することを明かしていた。そんなハリルホジッチ氏が再び日本代表のメンバー選考方法に言及するとともに、日本サッカー協会(JFA)を批判している。

 同氏は今年3月、クロアチア紙『Sportske novosti』のインタビューに応じると、日本代表監督解任の理由について「(代表監督の去就について)政治が決めることもあれば、ビジネスが決めることもある。その時、結果は重要ではない。例えば、日本ではビジネスが物事を決めたんだ」

 「そこでは大物選手たちと契約しているスポンサーが、私が(彼らを)ワールドカップに連れて行かないかもしれないと聞いていたのだ。それにそのスポンサーは日本サッカー協会に出資していた」

 「日本では、お金を出す人が物事を決めるんだ。だから、私が一部の選手を(ロシアW杯に)連れて行かないかもしれないという話を聞いて、私をクビにした」とコメント。ロシアW杯日本代表のメンバー選考で、スポンサーからの圧力があったことを明かし話題を呼んでいた。

 そんなハリルホジッチ氏は今月、フランスメディア『SO FOOT』のインタビューに対応。話題が日本代表監督解任に及ぶと「日本代表では、メンバー選考をしていたのはスポンサーだ。ケガをしている選手もいれば、プレーしていない選手もいるので、若手選手を招集しようと思ったら拒否されたんだ」と自身にメンバー選考の全権が委ねられていなかったことを告白。

 「日本代表監督を解任された時は(選手との)コミュニケーションのせいにされたが、それは単なる口実だった。(コートジボワールやモロッコ代表監督時代も含めて)そんなことがもう3回も起こっているんだ」と、当時解任理由のひとつに「コミュニケーション不足」を挙げた田嶋幸三JFA会長への苛立ちを募らせている。

 なおハリルホジッチ氏は、日本代表監督解任後の2019年8月にモロッコ代表監督に就任。モロッコ代表をカタールW杯出場に導いた一方で、チーム内の規律を重んじるがゆえにMFハキム・ツィエク(チェルシー)ら3選手を代表チームから追放。ツィエクとの関係修復に至らなかったこともあり、今年8月にモロッコ代表監督を解任されている。