Jリーグ 横浜F・マリノス

横浜FMマスカットがレンジャーズ監督の後任候補に「ポステコグルーと…」

ケヴィン・マスカット 写真:Getty Images

 J1覇者の横浜F・マリノスは昨年6月、アンジェ・ポステコグルー監督をセルティックに引き抜かれると、昨年12月にはFIFAワールドカップ・カタール大会の日本代表FW前田大然(24)もセルティックへ移籍した。そんな中、ここにきてケヴィン・マスカット監督にスコットランド1部レンジャーズ監督就任の可能性が取りざたされている。

 レンジャーズは2020/21シーズンにスティーブン・ジェラード監督のもと、無敗でリーグ優勝。ただ昨年11月にジェラード監督がアストン・ビラへ引き抜かれると、ジョバンニ・ファン・ブロンクホルスト氏を招へい。昨季はセルティックにリーグタイトルを譲った一方、UEFAヨーロッパリーグで準優勝と結果を残していた。

 しかし今季はリーグ戦15試合終了時点で首位セルティックに9ポイント差をつけられているほか、UEFAチャンピオンズリーグ・グループステージを6戦全敗で終了。カタールW杯開催期間中にも監督交代に踏み切る可能性があるという。

 すると現地ジャーナリストのキース・ジャクソン氏は14日、英紙『デイリーレコード』のインタビューでファン・ブロンクホルスト監督の後任候補にマスカット監督を列挙。

 「(ジョバンニ・ファン・ブロンクホルストの後任候補に)浮上しているすべての人物のうち、マスカットは最も興味をそそる名前のひとつだ」と語った一方で「レンジャーズはたとえマスカットが最高の人物であると考えていても、、(現セルティック監督である)アンジェ・ポステコグルーの弟子を任命したことによる批判を浴びたくないだろう」と懸念点も指摘している。

 また『デイリーレコード』もジャクソン氏のコメントをうけて「マスカットは以前、ポステコグルーを師匠として慕っていた。彼がレンジャーズの監督に就任すれば、セルティックとのダービーマッチでは師匠対弟子というレッテルを突きつけられる可能性が非常に高くなる」と、サポーターからの反発は避けられないと予想。

 レンジャーズの監督人事については「今後1週間ほどはファン・ブロンクホルスト監督の将来にとって大きな意味を持つことになる。もし正しい決断が下されれば、マスカットは明らかに注目すべき人物となる」と綴っている。

 なおマスカットは2002年7月から1年間レンジャーズでプレー。現役引退後はオーストラリア1部メルボルン・ビクトリーでポステコグルー監督のもとコーチを務めていたほか、2013年にはポステコグルーのオーストラリア代表監督就任に伴い、メルボルン・ビクトリー指揮官に昇格。2020年6月から半年間シント=トロイデンVVを率いた後、昨季途中から横浜F・マリノスを指揮している。