元日本代表MF香川真司(33)を擁するシント=トロイデンVV(STVV)は、元北海道コンサドーレ札幌の日本代表FW鈴木武蔵(28)や柏レイソル所属のU21日本代表FW細谷真大(20)の獲得に動くかもしれない。27日、ベルギーメディア『VOETBAL』が伝えている。
STVVは2021/22シーズンにFW鈴木優磨(26)、FW原大智(23)、日本代表FW林大地(25)などを擁していた。しかし鈴木優磨が年明けに鹿島アントラーズへ復帰すると、原大智はレンタル期間満了によりシーズン終了後にデポルティーボ・アラベスに復帰している。
さらに鈴木優磨の後釜として加入したFWジョアン・クラウス(25)は、わずか半年で米国クラブへ移籍したほか、コンゴ民主共和国代表FWネルソン・バロンゴ(23)もポーランド国内クラブへ移籍。現時点でのSTVV在籍ストライカーは、林大地とFWファティ・カヤ(22)のみと新シーズンにむけて不安を抱えている。
『VOETBAL』は新戦力のカヤについて「カヤがどのような役割を担えるかはまだ分からない。彼はドイツで膝を痛めながらシーズンを終えている」とコンディション不良を指摘。その上で「ベルント・ホラーバッハ監督は、あと2人のアタッカーを獲得することを望んでいる。彼らがプレシーズントレーニングに参加できるかは、不透明だ」と、STVVが前線の強化に乗り出す可能性を伝えている。
そのSTVVの新戦力候補として、『VOETBAL』などベルギー国内の複数メディアは以前から鈴木武蔵と細谷真大を挙げている。
鈴木武蔵は2020年8月、北海道コンサドーレ札幌からKベールスホットVAへ完全移籍。2021/22シーズンはリーグ戦でわずか13試合の先発出場にとどまると、KベールスホットVAも2部に降格。2部降格時に適用可能な退団条項の行使をクラブ側に申し入れたことにより、今夏退団が確実とみられている。
一方の細谷真大は2020年に柏レイソルのトップチームへ昇格。ネルシーニョ監督のもとで頭角を現すと、今季は開幕からレギュラーに定着。ここまでリーグ戦ほぼ全試合で先発出場して6ゴール3アシストと結果を残しているほか、今月にはU21日本代表の一員としてAFC U23アジアカップを戦っていた。
なおSTVVの立石敬之CEO(最高経営責任者)は4月下旬、今夏の移籍期間では現有戦力の維持に努める方針であることを明かしていた。原大智の完全獲得にむけた交渉が失敗に終わったと伝えられているだけに、日本人ストライカーの獲得に向かう可能性が考えられる。
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