Jリーグ

Jクラブ試合平均入場者数、コロナ禍前後の減少率まとめ

写真:Getty Images

欧州をはじめとするほとんどの海外地域では、コロナ禍以前のように大声援がサッカースタジアムを包んでいる。段階的ではあるものの、Jリーグにもそういった光景が戻る日が近づいている。

6月11日のJリーグYBCルヴァンカップ(ルヴァン杯)鹿島アントラーズ対アビスパ福岡(カシマスタジアム)の試合と、12日のJ2リーグ第21節東京ヴェルディ対いわてグルージャ盛岡(味の素スタジアム)の試合で「声出し応援エリア/声出し応援席」が導入されることが発表された。その後は7月のJ1・J2の数試合で運営検証が行われた後、希望するクラブすべてで導入される予定だ。

サポーターにとって、声出し応援は2020年のJ1・J2の開幕節以来。実に2年以上ぶりとなる。ただし声出し応援が解禁されたからといって、すぐにコロナ禍以前と同じ状況に戻るわけではないだろう。

ここでは、コロナ禍以前(2019シーズン)と今2022シーズンのJクラブの入場者数を比べてみよう。ほとんどのクラブで1試合当たりの平均入場者数はコロナ禍前後で大幅な減少となり、減少率が50%を超えるクラブも1つではなかった。

唯一の例外となったのが京都サンガで2022年上昇を示しているが、これは本拠地が球技専用の「サンガスタジアム by KYOCERA」へと移った効果の表れだろう。声出し応援の解禁が今後の入場者数にどのような影響を及ぼすか注目していたい。


京都サンガのサポーター 写真:Getty Images

Jクラブ試合平均入場者数、コロナ禍前後の減少率(1/2)

対象・比較方法:2022シーズンJ1所属クラブ及び、2019・2022シーズンのどちらもでJ2所属クラブ(全34クラブ)。2019シーズン試合平均入場者数と、2022シーズン6月5日時点までの試合平均入場者数を比較。減少率の低い順。

京都サンガ(4.3%上昇)J1

2010年:10,510人→2022年:10,958人(*2019年はJ2所属だったため、前回J1時2010年との比較)

東京ヴェルディ(14.2%減少)J2

2019年:5,371人→2022年:4,608人

アルビレックス新潟(16.9%減少)J2

2019年:14,497人→2022年:12,052人

栃木SC(22.4%減少)J2

2019年:5,148人→2022年:3,996人

清水エスパルス(27%減少)J1

2019年:15,043人→2022年:10,988人

川崎フロンターレ(28.4%減少)J1

2019年:23,272人→2022年:16,670人

モンテディオ山形(28.6%減少)J2

2019年:8,289人→2022年:5,922人

鹿島アントラーズのサポーター 写真:Getty Images

鹿島アントラーズ(28.6%減少)J1

2019年:20,569人→2022年:14,685人

柏レイソル(28.6%減少)J1

2018年:11,402人→2022年:8,146人(*2019年はJ2所属だったため、2018年との比較)

ヴィッセル神戸(29.2%減少)J1

2019年:21,491人→2022年:15,212人

湘南ベルマーレ(29.4%減少)J1

2019年:12,848人→2022年:9,073人

徳島ヴォルティス(32.1%減少)J2

2019年:5,736人→2022年:3,893人

ジュビロ磐田(32.4%減少)J1

2019年:15,277人→2022年:10,324人

町田ゼルビア(32.5%減少)J2

2019年:4,718人→2022年:3,185人

横浜FC(32.5%減少)J1

2019年:7,061人→2022年:4,763人

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名前椎葉 洋平
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