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久保建英に来年レアル復帰の可能性が!W杯日本代表落選説も…

久保建英 写真:Getty Images

 日本代表MF久保建英(21)は6日、キリンチャレンジカップ2022・ブラジル戦で出番なしに終わった。FIFAワールドカップ・カタール大会出場メンバー落選の可能性も噂される中、スペイン紙『エル・エスパニョール』が同選手の去就に関する特集記事を掲載した。

 久保建英は昨年8月、レアル・マドリードからRCDマジョルカへ1年レンタルにより加入。ルイス・ガルシア前監督のもとでコンスタントに先発起用されていた。しかし、今年3月に元日本代表指揮官であるハビエル・アギーレ氏の監督就任をきっかけに、ベンチ要員へ降格。4月以降はリーグ戦8試合中2試合の先発出場にとどまっていた。

 そしてスペイン国内の複数メディアは、RCDマジョルカ残留の可能性がないと予想。レンタル期間延長の場合には、レアル・マドリードに対して追加で300万ユーロ(約4億1000万円)を支払う必要があり、RCDマジョルカは久保建英の引き留めに動かないとみられている。

 その中、『エル・エスパニョール』は「クボのジレンマ:レアル・マドリードに居場所はなく、トップクラブへのレンタル移籍を模索中」という見出しをうち、同選手のレアル・マドリード復帰が不可能と主張。

 「マジョルカはラ・リーガ残留を果たしたが、クボはもはやマジョルカでプレーを続けることはないだろう。レアル・マドリードでも居場所はない。そのためレアル・マドリードは新たなレンタル移籍先を探している」

 「レアル・マドリードでは、ビニシウス(・ジュニオール)、(エデル・)ミリトン、ロドリゴでEU圏外枠を占めている。ビニシウスのスペイン国籍取得はそう遠くないと思われるが、それでも、(ドルトムントへレンタル移籍中である)ヘイニエルのようなEU圏外出身の選手との契約がどうなるかを見守る必要がある。このシナリオを考えると、クボは2022/23シーズンにレアル・マドリードの一員となる場所を失ったままだ」と、EU圏外枠による問題を指摘している。

 ただ一方で「今シーズン、クボは2000分の壁を破っておらず、彼の爆発はまだ待たれている。ビニシウス・ジュニオールがそうであったように、爆発はいつ起こるかわからない。しかし、そのためには出場時間の確保が必要だ。このことが、彼が目標とするクラブを見極める鍵になる」

 「クボはレアル・マドリードと2024年6月まで契約を結んでいるため、殻を破り、レアル・マドリードのトップチームで出場機会を得るにはまだ時間がある」と、来年以降にレアル・マドリードへ復帰する可能性が残されていることにも触れている。