日本代表・海外組 海外日本人選手

原大智、スペイン2部降格アラベスの構想入りも…本田圭佑・兄の見解は…

原大智 写真:Getty Images

 FC東京の下部組織出身であるFW原大智(23)は今季、レンタル先のシント=トロイデンVV(STVV)で活躍していたが、レンタル元であるデポルティーボ・アラベスの来季構想に含まれているかもしれない。20日、スペイン紙『アス』が報じた。

 原大智は昨年6月にクロアチア1部のNKイストラ1961からアラベスへ完全移籍したものの、早々に構想外となり8月にSTVVへレンタル移籍。今季はジュピラー・プロ・リーグ(ベルギー1部)全34試合中20試合の先発出場で8ゴール3アシストと結果を残すと、ベルギー1部リーグ終了後の先月28日にアラベスのトレーニングに合流していた。

 一方、アラベスは今月15日開催のラ・リーガ第37節・レバンテ戦で敗北。リーグ戦1試合を残す中、ラ・リーガ残留圏の17位RCDマジョルカから5ポイント差をつけられたため、スペイン2部リーグへの降格が決定。今季終了後に現有戦力の大量放出が噂されている。

 『アス』はアラベスがDFハビ・ロペス(20)と2025年6月までの契約期間延長で合意に達したと報道。そしてアラベスの陣容について「当然のことだが、原大智のようなレンタル移籍中の選手もピックアップされる。マルティン・アギレガビリアのようなラ・リーガで出番の少なかった選手たちもオファーを受けている。契約のある選手は去り、契約のない選手は残留することができる。アラベスのプロジェクトはまだ不透明だ」と綴っている。

 原大智が来季の構想に含まれているとみられる一方、同選手の代理人を務める本田弘幸氏は今月15日にツイッターを更新。元日本代表MF本田圭佑(35)の兄としてサッカー界で影響力を持つ同氏は、ネット配信でレバンテ対アラベスを観戦していたことを明かした上で「リーガの残留争いは、どの選手もいつもの力が発揮出来ない展開となってる印象。監督含め過度なプレッシャーによる緊張、焦り、恐れに対して、正常ではない。残留か降格かの天と地の差の分かれ道で、結果出せる強さを身につけたい。今夏もハードワーク必須」とツイート。文末には「Alaves」、「降格」、「1部でプレー」とハッシュタグ付きのコメントも添えている。

 また、STVVの立石敬之CEO(最高経営責任者)がベルギーメディアのインタビューで原大智を含めた現有戦力の維持に努める方針を明かしているほか、ベルギーメディア『VOETBAL』もSTVVが原大智の完全獲得に向かう可能性を先月末に報じている。アラベスの2部リーグ降格を受けて、本田弘幸氏やSTVVが今後どのような動きを見せるのか注目が集まる。