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日本代表・三好康児に今夏退団の可能性は…「十分な額のオファーが…」

三好康児 写真:Getty Images

 ロイヤル・アントワープ所属の日本代表MF三好康児(25)は、今夏移籍の可能性が伝えられている。その中、ベルギー紙『La Dernière Heure』が17日、同選手の去就や移籍市場におけるアントワープの動きを予想した。

 三好康児はアントワープ加入3シーズン目の今季もレギュラーに定着していない。それだけにベルギーメディア『Gazet van Antwerpen』は今月7日、同選手とアントワープの契約期間が来年6月までであることを明かした上で「アントワープの選択肢はいたってシンプルであり、契約延長するかシーズン終了後に売却するかだ」と報道。くわえて5月はじめの時点でクラブ側が選手サイドに契約延長にむけた働きかけを行っていないことも伝えていた。

 『La Dernière Heure』はアントワープの今季について「アントワープは全体的に見れば期待外れのシーズンだった。今季開幕前のメルカートでの投資により、クラブは様々な面での競争を期待されていた。しかし、そうではないことが判明したため、これからの移籍期間中に調整しなければならない」と見解を述べている。

 そしてクラブが10選手以上の放出に踏み切る可能性があることにふれた上で「ミヨシの退団は考えられるが、十分な額のオファーがあればの話であるようだ」と三好康児についても言及。現時点で他クラブからの関心について報じられていないものの、オファー次第では同選手を売却すると主張したのだ。

 三好康児は川崎フロンターレから北海道コンサドーレ札幌や横浜F・マリノスへの期限付き移籍をへて、2019年夏にアントワープへ加入。昨季は優勝プレーオフで6試合中5試合に先発出場するなど存在感を発揮。U24日本代表の一員として東京五輪男子サッカー競技に出場したこともあり、飛躍が期待されていた。

 しかし今季はハムストリングの負傷でおよそ2カ月にわたり戦線離脱。年明けに復帰したものの、レギュラー定着には至らず、ジュピラー・プロ・リーグ(ベルギー1部)のレギュラーシーズンでは12試合の先発出場で1ゴール2アシストという結果に終わっていた。ただ優勝プレーオフでは開幕から2試合つづけてベンチを温めていたものの、第3節・アンデルレヒト戦以降は3試合つづけてピッチに立っている。