明治安田生命J1リーグの北海道コンサドーレ札幌は、タイ・リーグ1(タイ1部)のムアントン・ユナイテッドに所属するタイ代表MFウィーラテップ・ポンパーン(25)の獲得が噂されていた。しかし、ムアントン・ユナイテッド幹部がこれを否定。浦和レッズへ移籍する可能性があることを明かした。12日、タイ紙『タイラット』が伝えている。
ウィーラテップの去就については、「Jリーグの幹部がウィーラテップの獲得をJリーグクラブに提案している」と昨年12月にイギリスメディア『90min』のタイ版が報道。獲得を狙っているクラブ名こそ明らかになっていなかったが、タイ国内では同選手のJリーグ挑戦の可能性が噂されていた。
一方、北海道コンサドーレ札幌はクラブ幹部がタイに入国すると、タイ代表MFスパチョーク・サラチャット(23)を半年間のレンタル移籍により獲得することでブリーラム・ユナイテッドと今月11日に合意している。
タイメディア『デイリーニュース』は11日、北海道コンサドーレ札幌の幹部が近日中にもムアントン・ユナイテッドと会談を行うと報道。スパチョークと同様、ウィーラテップについても半年間のレンタルによる獲得を狙っていると伝えていた。
すると、ムアントン・ユナイテッドの幹部は国内メディアのインタビューで「我々はウィーラテップのJリーグ挑戦を以前から計画している。ただ、(Jリーグ挑戦の時期は)来年であり、浦和レッズが最初のクラブになるだろう。我々は彼を1年間のレンタルで日本へ行かせるつもりだ」とコメント。パートナーシップの覚書締結先の浦和レッズへウィーラテップを移籍させることを明らかにしたのだ。
また、ムアントン・ユナイテッド側は北海道コンサドーレ札幌の幹部がクラブ施設に訪問することを事実と認めているものの、ウィーラテップをはじめムアントン・ユナイテッド所属選手に関する交渉は行わないことも明らかにしている。
身長182cmで左利きのウィーラテップは、2018年12月にムアントン・ユナイテッドへ加入。移籍当初は出場機会に恵まれなかったが、昨季に中盤センターでレギュラーに定着。今季はリーグ戦30試合中26試合で先発出場。中盤の底のポジションが本職であるが、インサイドハーフのポジションでスタメンに抜てきされることもあった。
また、昨年12月開催のAFFスズキカップ(東南アジアサッカー選手権)でタイ代表に初めて招集されると、AFFスズキカップでは8試合中4試合に出場。タイ代表の優勝に大きく貢献するとともに、自身の知名度も高めている。
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