シント=トロイデンVV(STVV)所属のFW原大智(22)はSTVV退団の可能性が伝えられる中、レンタル元であるデポルティーボ・アラベスの練習に合流している。そんな原大智に対するアラベスサポーターの期待度はそこまで高くないかもしれない。
FC東京の下部組織出身である同選手は昨年7月にプルヴァHNL(クロアチア1部)のNKイストラからデポルティーボ・アラベスへ完全移籍。ただ、アラベスでは今季開幕から出番がなく、8月下旬にSTVVへレンタル移籍により加入していた。
そのSTVVではシーズン序盤にFW林大地(24)とポジション争いを演じていたが、年明けにFW鈴木優磨(26)が退団したこともありレギュラーに定着。ジュピラー・プロ・リーグ(ベルギー1部)34試合中20試合の先発出場で8ゴール3アシストと結果を残してシーズンを終えていた。
そんな原大智については、完全獲得に必要な金額が高額であるため今季限りでSTVVを退団する可能性があると、ベルギーメディア『VOETBAL』が3月末に報道。後釜としてトゥールーズに所属する日本代表FWオナイウ阿道(26)の名前を挙げていた。
しかし『VOETBAL』は先月末になってディミトリ・ラヴァレーはFSVマインツからレンタル移籍により加入しているが、STVVは完全獲得を考えている。アラベスからレンタル移籍により加入している原大智についても同様だ。リーグ戦28試合で8ゴール3アシストと、この日本人アタッカーはSTVVで良いシーズンを過ごした」と報道。STVVが完全移籍での原大智獲得を目指していると主張している。
一方でアラベスは先月28日、原大智がベルギーでのシーズンを終えてトレーニングに合流したと公式発表。今季ラ・リーガ終了までアラベスにとどまるものとみられるが、公式戦には出場できない。
このアラベスの公式発表に対しては、サポーターから「彼が我々を救ってくれるのか!」と今季残り試合で起用不可にもかかわらず残留の切り札として期待する声が上がる一方、「2部ならば良い選手だと思う」、「そこまで能力はない」というコメントも寄せられている。
なお、アラベスは4月30日開催のラ・リーガ第34節・ビジャレアル戦で勝利。最下位こそ脱出したものの、ラ・リーガ残留圏内の17位カディスに4ポイント差をつけられており、依然として残留が厳しい状況となっている。
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