Jリーグ V・ファーレン長崎

ルアンが長崎にダメ出し「アマチュアの考え方」Jリーグ他クラブからのオファーも明かす

ルアン 写真:Getty Images

 明治安田生命J2リーグのV・ファーレン長崎を昨季限りで退団したブラジル人MFルアン(31)の新天地は、カンピオナート・ブラジレイロ・セリエA(ブラジル1部)のゴイアスに正式決定している。そのルアンがV・ファーレン長崎への批判とも捉えられるようなコメントをを残した。15日、ブラジルメディア『Esmeraldino』が伝えている。

 同選手はアトレチコ・ミネイロで7シーズン過ごした後、2019年12月にV・ファーレン長崎へ加入。2020シーズンはリーグ戦31試合に出場し6ゴールをあげるなど、手倉森誠元監督のもとでレギュラーに定着していた。

 そして2021シーズンは副キャプテンという立場でシーズンに臨むと、5月中旬に吉田孝行監督が解任されるまではリーグ戦全試合で出場したほか、10試合でスタメンに抜てきされていた。しかし、松田浩氏への監督交代後はチーム内での立場が一変。第21節・京都サンガ戦、第22節・大宮アルディージャ戦の2試合をのぞきリーグ戦全試合でメンバー外になると、シーズン終了後の昨年12月13日に退団が正式決定していた。

 そんなルアンの去就については、先月末にウルグアイ1部の強豪ナシオナルとの交渉破談が伝えられると、今月はじめにはセリエAのサントス加入間近となっていたが年俸面で折り合いがつかず、またしても破談となっていた。しかし、今月11日にセリエA昇格組のゴイアスと1年契約締結で合意に達したとブラジルメディア『Esporte Goiano』が報道。ゴイアスは12日に同選手の獲得を公式発表している。

 ルアンは14日に行われたゴイアスの入団会見に出席。日本での経験について聞かれると「日本へ行く前はクラブのプロジェクトが良いものだと思っていたが、実際に行ってみると全然違っていたよ」

 「まだアトレチコ・ミネイロでプレーしていた時に彼ら(V・ファーレン長崎)による僕への約束事と違うことが多かったんだ。僕は新しい国や文化について知りたかったんだけど、自分の想像していたのとは違っていたね」とコメント。理想と現実にギャップがあったことを明かしている。

 つづけて「1年目はずいぶんチームに貢献したけど、クラブの考え方がアマチュアだった。チーム全体の調子がとても良かっただけに、もしメンタル面で少しでも改善されていたならば、僕自身もっと上(のレベル)に行けただろう」とV・ファーレン長崎への批判を展開。

 さらに同選手は「2年目に関しては、ブラジルや日本のクラブからオファーが届いていたんだけど、彼ら(長崎の幹部)は僕を手放したくなかったね」とJリーグ他クラブへ移籍する可能性があったことも明かした。