Jリーグ 横浜F・マリノス

横浜FM退団チアゴ・マルチンスが惜別投稿「言葉が完全に通じなくても…」元同僚も反応

チアゴ・マルチンス(写真左) 写真:Getty Images

 明治安田生命J1リーグの横浜F・マリノスは7日夜、ブラジル人DFチアゴ・マルチンス(26)がメジャーリーグサッカー(MLS)のニューヨーク・シティFCへ完全移籍することを公式発表した。そのチアゴ・マルチンスがクラブ公式サイトのみならず、自身のSNSアカウントでも長文のメッセージを綴っている。

 同選手は横浜F・マリノスの主力センターバックとして活躍すると、昨年12月28日に2022シーズンの契約更新が正式決定。母国ブラジルで休暇を過ごした後、チームへ再度合流。先月17日からの宮崎キャンプでチームメイトとともに汗を流していたが、今月2日にチームから離脱するとニューヨーク・シティFCへの完全移籍が決まった。

 そんなチアゴ・マルチンスは8日にインスタグラムを更新。横浜F・マリノス在籍時のプレー動画をアップすると、コメント冒頭で「マリノスファミリーのみなさん、横浜で過ごした3年半を少し振り返りたいと思います…」と切り出す。

 つづけて「日本に来たときからピッチ上でできるだけ良いパフォーマンスを出せるよう毎日全力でトレーニングしてきたつもりです。それによってみんなと協力してマリノスファミリーに喜びを届けることができたと思います。また、みなさんを代表してピッチ上でキャプテンをさせてもらったことは光栄なことでしたし、責任感を持ってプレーをさせてもらいました。このことで自分は本当に大きな経験をさせてもらいました。横浜F・マリノスのためにプレーをし2019年にはとても重要なJ-リーグタイトルを手にしたことなどは大きな誇りであり、一生忘れることはありません」と感謝の言葉を述べる。

 さらに同選手は「日本にいる間は生活もできるだけ楽しもうと過ごしました。文化も、習慣やルールも学び、言葉も勉強しました(とても難しかったですけど)。言葉が完全に通じなくても大事な友人が何人もできました。今回は難しい決断でしたが、新しいチャレンジに向かう時だと思い、夢を叶えに行くことを決めました。立ち止まって考えを巡らせると頭の中で今までの色々なことを思い出します。とても多くの良い時がありその中で難しいときもありましたがそれによって学ぶことも多く成長させてもらいました」とコメント。

 そして「クラブを離れることになりましたが、全てのこと、全ての人たちに大きな感謝しかありません。いつも尊重してくれて、あたたかく接してくれて本当にありがとうございました!みんなのことは絶対に忘れることはありません!離れていたとしても常にマリノスファミリーの一員としてこれからもみんなと一緒にチームのことを応援します。みんなとの思い出は宝物です。今まで本当にありがとうございました」と改めてクラブやサポーターに対して感謝を伝えるとともに、これからも横浜F・マリノスを応援することを誓った。

 この投稿に対して、昨季まで横浜F・マリノスでプレーしていたMF扇原貴宏(30)が「グッドラック」とメッセージを送っているほか、多くの横浜F・マリノスサポーターも感謝の思いを伝えている。

 なお、MLSの情報を専門に扱うブラジルメディア『TERRITORIO MLS』の報道によると、ニューヨーク・シティFCはチアゴ・マルチンスの獲得で横浜F・マリノスに対して移籍金450万ドル(約5億2000万円)を支払うとのこと。横浜F・マリノスはクラブ史上最高額での選手売却となったようだ。