ポルティモネンセに所属する日本代表GK中村航輔(26)は今季も控えに甘んじているが、今後より一層厳しい立場に置かれるかもしれない。4日、ポルトガル紙『A BOLA』が正守護神の契約延長について伝えている。
中村航輔は昨年1月にポルティモネンセへ加入したものの、昨季は公式戦での出場がなかったほか、3月以降は全試合でメンバー外となっていた。そして今季もリーグ戦19試合中6試合でベンチ入りしたものの出番はなく、トップチームでの出場はわずか2試合にとどまっている。その中、先月30日開催のプリメイラリーガ第20節・トンデラ戦ではチーム内でのクラスター発生により急きょ先発出場したが、2失点を喫してチームに勝ち点をもたらせなかった。
ポルティモネンセではブラジル人GKサムエル(27)が正守護神を務めている。サムエルは2020年にトップチーム昇格を果たすと、昨季はプリメイラリーガ(ポルトガル1部)で29試合に先発出場。そして今季はプリメイラリーガ第19節までの全試合でゴールマウスを守り、6度の無失点勝利に貢献。ただ、トンデラ戦では試合前に新型コロナウイルス陽性と判定され欠場を余儀なくされていた。
『A BOLA』の報道によると、ポルティモネンセとサムエルは2026年6月までの新契約締結で合意に達したとのこと。また、今回の契約には4000万ユーロ(約52億円)による契約解除条項が盛り込まれるなど、クラブ幹部の同選手に対する期待度の高さがうかがえる。
なお、サムエルには昨夏の移籍ウィンドウでポルトガル1部の強豪スポルティングCPやセリエA(イタリア1部)の複数クラブが関心を寄せていた。ポルティモネンセがサムエルに対して絶大な信頼を寄せているだけに、中村航輔としては今後も少ないチャンスで結果を残すことが求められる。
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