Jリーグ

正直退団が惜しまれる外国人Jリーガー3選【第2弾】

キム・ヨングォン 写真提供:Gettyimages

明治安田生命Jリーグ2021シーズンが終了し、各クラブ来シーズンに向けた準備期間に突入した。例年、年末までは自クラブで抱えている選手たちの整理に充てる傾向にあり、本格的な選手補強は年明けからになるだろう。各クラブがどのような顔ぶれに仕上げていくのか様子を見ていくことにしたい。

特にJリーグで活躍する外国人選手たちは早くに去就が決まるケースが多く、クラブ公式サイトを通じてすでに多くの象徴的な選手たちの退団が発表されている。ここでは「正直退団が惜しまれる外国人Jリーガー」についてご紹介したい。

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キム・ヨングォン 写真提供:Gettyimages

キム・ヨングォン(ガンバ大阪)

ガンバ大阪のディフェンスのキーマンがクラブを去ることになった。キム・ヨングォンは2018年にガンバ大阪へ加入し、新たなディフェンスリーダーとして期待された。加入したての頃は新たな環境への適応が影響したのか、足元が覚束ないプレーも散見されたがプレー時間を重ねるにつれて本来のパフォーマンスを発揮していった。

しかし、今シーズンガンバ大阪は新型コロナウイルスによる活動停止や監督交代など激動の1年を過ごし、不安定なクラブ事情とシンクロするような形でコンスタントに出場機会を減らしていった。

すでにシーズン終了を待たずして退団、そしてKリーグへの移籍話がメディアでは飛び交っていた。無論、キム・ヨングォンは2021シーズン限りでガンバ大阪との契約を終えることになった。Jリーグにおいて安定感が抜群で、お手本にしたい数少ないディフェンダーだっただけに今回の退団は痛恨だろう。


V・ファーレン長崎のサポーター 写真提供:Gettyimages

ウェリントン・ハット(V・ファーレン長崎)

もっと長崎で躍動する彼をで見たかった…。ウェリントン・ハットは2021シーズンACゴイアニエンセからV・ファーレン長崎へ加入。新たな攻撃の目玉として注目されていた。5月からの徐々に出場機会を得た形になるが出場する試合では大きな存在感を発揮。サイドハーフの位置からV・ファーレン長崎の攻撃の一手として相手の脅威と化した。

特にリーグ戦終盤にはゴールを量産し、今後のチームの顔になるかもしれない気配すらあった。しかし、ウェリントン・ハットは今シーズンでの退団を発表。当初買取オプション付きの期限付き移籍で入団したが、完全移籍を行使しなかった格好だ。やはりJ1への昇格というミッションを達成できなかったことがそうさせたのか、V・ファーレン長崎にとっては非常に悔やまれる未来のスターの退団となった。


京都サンガのサポーター 写真提供:Gettyimages

ヨルディ・バイス(京都サンガ)

J1昇格を達成したにも関わらず退団することになった選手も存在する。京都サンガのヨルディ・バイスである。ヨルディ・バイスはJ1昇格を目指す京都サンガの注目補強選手の1人として入団したディフェンダーである。

加入した2020シーズンは不明瞭なチームコンセプトが原因で8位に終わったものの、今シーズンは新指揮官チョウキジェ氏のもと守備の要として41試合に出場し見事J1昇格に貢献した。最終ラインが定位置ではあるがタイミングを見計らって果敢に前線に上がるなど攻撃へのベクトルを積極的に持つ非常に興味深いディフェンダーだ。

しかし、ヨルディ・バイスはリーグ最終節を前にクラブとの契約満了による退団を発表。誰もがJ1でも一緒に戦うと思っていただけに非常に悔やまれる退団となった。

名前:秕タクオ

国籍:日本
趣味:サッカー、UNO、100均巡り

サッカー観戦が日課のしがないサラリーマンです。かれこれ人生の半分以上はサッカー観戦に明け暮れ、週末にはキルケニー片手にプレミアリーグやJリーグにかじりついています。

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