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長谷部誠、EL初戦で先発か!新監督のシステム変更で出場機会減少も…

長谷部誠 写真提供:Gettyimages

 アイントラハト・フランクフルトに所属する元日本代表MF長谷部誠(37)は、オリバー・グラスナー新監督のもとでベンチ要員への序列低下が顕著になっている。しかし、16日に控えるUEFAヨーロッパリーグ(EL)グループステージ第1節・フェネルバフチェ戦で先発出場する可能性があるようだ。15日、ドイツメディア『SGE 4EVER』が伝えている。

 長谷部誠はここ数シーズンにわたり中盤センターやセンターバックの主力として活躍していたほか、キャプテンとしてチームをけん引。昨季はアドルフ・ヒュッター前監督のもとブンデスリーガ26試合に先発出場して上位躍進に貢献していた。ただ、今季は開幕節のボルシア・ドルトムント戦で先発出場したものの、先月21日開催の第2節・アウクスブルク戦では試合終了間際の80分から出場。そして第3節・ビーレフェルト戦と第4節・VfBシュツットガルト戦ではベンチで90分間戦況を見つめており、出番が訪れなかった。

 この長谷部誠の出場機会減少について、ドイツメディアは監督交代により直近数シーズンにわたり採用してきた3バックシステムが廃止され、4バックシステムが採用されたことを理由としてあげている。長谷部誠は中盤センターの他にリベロ(3バックの中央)を任せられることが多かったが、そのリベロのポジションが消滅した格好だ。

 また、グラスナー新監督は中盤センターでよりアグレッシブで若い選手を優先して起用。中盤センターを本職とするMFセバスティアン・ローデ(30)を負傷により欠く中、現在はオーストラリア代表MFアルディン・フルスティッチ(25)とスイス代表MFジブリル・ソウ(24)がレギュラーに定着。くわえて、先月30日にはクロアチア1部の強豪ディナモ・ザグレブでプレーしていたクロアチア人MFクリスティヤン・ヤキチ(24)を1年レンタルにより獲得。中盤センターにおけるポジション争いで長谷部誠はより厳しい立場に置かれていると伝えられていた。

 しかし、『SGE 4EVER』の報道によると、グラスナー新監督はELグループステージのフェネルバフチェ戦で3バックシステムの採用もオプションのひとつとして考慮している模様。指揮官は前日記者会見で、左サイドバックを本職とするDFクリストファー・レンツ(26)が筋肉系の問題により出場が微妙であることを明言。レンツが欠場する場合には、リベロのポジションに長谷部誠を起用する可能性があるようだ。

 ベンチを温める機会が増えながらも、副キャプテンとしてチームに欠かせない存在である長谷部誠としては、少ないチャンスで本来のパフォーマンスを発揮し、新指揮官の評価を覆したいところだ。