明治安田生命J1のガンバ大阪でプレーした経験をもつ韓国代表FWファン・ウィジョ(28)は今夏移籍が噂されたが、リーグアン(フランス1部)のボルドーに残留することがほぼ確実となったようだ。31日、フランスメディア『20minutes』のジャーナリストが伝えている。
ボルドーは昨季のリーグ戦を12位で終えているが、深刻な財政難に陥る中、LOSCリールの元オーナーであるルクセンブルクの実業家が買収。4100万ユーロ(約53億円)以上の資金を捻出するために主力選手の売却を行う方針を固めており、2023年6月まで契約を残すファン・ウィジョも放出候補に含めていた。また、ボルドーはMFヤシン・アドリ(21)の売却を優先する方針を固めていたが、移籍金1000万ユーロ(約13億3000万円)という条件でミランへの移籍が正式決定。ただ、アドリはレンタル移籍という形で来夏までボルドーにとどまることになっている。
一方、ファン・ウィジョの去就を巡っては、サウサンプトンやボルフスブルクからの関心が伝えられる中、オリンピック・マルセイユが同選手の獲得に乗り出していた。しかし、ボルドーはマルセイユとの交渉において1000万ユーロを要求。マルセイユは移籍金額が高いと判断して獲得を断念していた。
その後、移籍市場最終日に昨季プリメイラ・リーガ(ポルトガル1部)で優勝したスポルティングCPが移籍金1200万ユーロ(約15億6000万円)によるオファーを提示。ボルドーがこのオファーを受け入れると、選手サイドもスポルティングCP移籍を容認。しかし、交渉材料に盛り込まれていたスポルティングCPのカーボベルデ代表FWジョヴァネ・カブラウ(23)がボルドーへの移籍を拒否したため、破談に終わった。
その後、ロシア・プレミアリーグ(ロシア1部)のディナモ・モスクワがオファーを提示。クラブ間合意には至ったものの、選手サイドがロシアへの移籍を容認しなかったため、ボルドー残留に至ったという。
なお、ファン・ウィジョは今月のインターナショナルマッチウィーク期間に開催されるFIFAワールドカップ・カタール大会のアジア最終予選2試合にむけて、すでにフランスを離れて韓国へ帰国しているとのことだ。
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