ブンデスリーガ アイントラハト・フランクフルト

長谷部・鎌田と同僚MF、ラツィオ移籍の可能性消滅。練習ボイコットも…

フィリップ・コスティッチ 写真提供: Gettyimages

 アイントラハト・フランクフルトで日本代表MF鎌田大地(25)やMF長谷部誠(37)のチームメイトであるセルビア代表MFフィリップ・コスティッチ(28)は、ラツィオへ移籍する可能性が消滅したようだ。30日、ドイツ紙『ビルト』が報じている。

 コスティッチは2018年夏にハンブルガーSVからフランクフルトへ買い取りオプション付きのレンタルにより加入。移籍1年目にブンデスリーガ33試合で先発出場し、10ゴール13アシストと鮮烈なパフォーマンスを披露すると、2019年夏に買い取りオプション行使で完全移籍により加入。昨季も左サイドを主戦場にブンデスリーガで30試合に出場し、4ゴール17アシストをマーク。鎌田大地とともに攻撃陣の主力としてクラブの上位躍進に貢献していた。

 コスティッチはフランクフルトとの契約期間を2023年6月まで残している。その中、ラツィオはインテルへ移籍したアルゼンチン代表FWホアキン・コレア(27)の後釜候補としてコスティッチをリストアップすると、先月に選手サイドから合意を取り付けていた。

 また、ラツィオは同選手の獲得へ移籍金1000万ユーロ(約13億3000万円)によるオファーを提示したものの、フランクフルトはこれを却下。以降もクラブ間交渉が続けられていたが、コスティッチ本人は移籍が決まらないことに対して不満を抱いていたこともあり、27日のトレーニングを無断欠席。翌日のブンデスリーガ第3節・アルミニア・ビーレフェルト戦でメンバー外となっている。

 その後、ラツィオは移籍金を1500万ユーロ(約19億4000万円)まで引き上げた上で再度オファーを提示。クラブ間合意の可能性が伝えられていた。

 しかし、ラツィオのイグリ・ターレSD(スポーツディレクター)はドイツメディアの取材で「コスティッチは市場に出ていないとフランクフルトから伝えられて、私は驚いている。それもこちらが提示した金額が問題ではないと言っている。コスティッチが退団は認められないと聞いて、私は何も驚かなかったし、移籍金についてもう一度交渉しようと考えていた。だが、7日前に、マルクス・クレシェ(フランクフルトSD)から『我々はコスティッチを必要としている』と伝えられた」とコメント。フランクフルト側からコスティッチの獲得が不可能であるとえられていたことを明かした。

 なお、ラツィオはフィオレンティーナを昨季終了後に退団した元フランス代表FWフランク・リベリー(38)の獲得に向かうと噂されていた。しかし、30日までにイタリア代表MFマッティア・ザッカーニ(26)を獲得することでエラス・ベローナと合意に至ったとのことだ。