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元G大阪ファンウィジョ、マルセイユ移籍熱望も…ボルドーは21歳MF売却優先か

ガンバ大阪在籍時のファン・ウィジョ 写真提供:Gettyimages

 明治安田生命J1リーグのガンバ大阪でプレーした過去をもつ韓国代表FWファン・ウィジョは、リーグアン(フランス1部)のボルドーからオリンピック・マルセイユへ移籍する可能性が伝えられている。しかし、フランスメディア『RMC』は24日、ファン・ウィジョの去就はミランへの移籍が噂されるMFヤシン・アドリの動向に左右されると報じている。

 現在28歳のファン・ウィジョは、攻撃陣の主力としてをボルドーを支えている。また、U24韓国代表の一員として東京五輪男子サッカー競技に臨んだ後、今月上旬にチームのトレーニングに合流。15日に行われたリーグアン第2節・オリンピック・マルセイユ戦や21日開催の第3節・アンジェ戦で先発出場を果たしていた。

 一方、ボルドーは昨季のリーグ戦を12位で終えているが、深刻な財政難に陥る中、LOSCリールの元オーナーであるルクセンブルクの実業家が買収。4100万ユーロ(約53億円)以上の資金を捻出するために主力選手の売却を行う方針を固めており、2023年6月まで契約を残すファン・ウィジョも放出候補に含めている。

 ファン・ウィジョの去就を巡っては、サウサンプトンやボルフスブルクからの関心が伝えられる中、マルセイユが同選手の獲得に乗り出しているとのこと。マルセイユはすでにクラブ間交渉を始めているが、ボルドーは移籍金として1300万ユーロ(約16億7000万円)を要求している模様。ただ、選手サイドはマルセイユの移籍を望んでいるという。

 また、ボルドーは現在21歳であるヤシン・アドリの取引に関してミランとの交渉に当たっており、移籍金とボーナスあわせて最大1000万ユーロ(約13億3000万円)を受け取る方向で議論が進んでいる。その中、『RMC』はボルドーがファン・ウィジョよりもアドリの売却を優先する方針を固めていると主張。アドリに関する交渉で時間を要する場合には、ファン・ウィジョがボルドーに残留する可能性もあるようだ。

 なお、ファン・ウィジョは、2019年夏にガンバ大阪からボルドーへ完全移籍により加入。移籍1年目の2019/20シーズンはリーグ戦19試合に先発出場して6ゴールをマーク。そして昨季はリーグ戦32試合で先発メンバーに名を連ねて12得点をあげるなど、主力に定着している。また、東京五輪では、グループステージ全3試合で先発出場を果たし、第3節・ホンジュラス戦ではハットトリックを達成。そして準々決勝・メキシコ戦でもゴールをあげていたがチームは3-6で敗れ、ベスト8で大会を後にしていた。