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セルティック、板倉滉獲得へマンCと交渉も…高額のレンタル料がネックに

板倉滉 写真提供: Gettyimages

 東京五輪のU24日本代表DF板倉滉は、マンチェスター・シティからエールディビジ(オランダ1部)のフローニンゲンへのレンタル期間を終えている。アンジェ・ポステコグルー監督率いるセルティックは同選手獲得へ向けた動きを見せているが、場合によっては獲得を見送る可能性があるようだ。27日、イギリスメディア『エクスプレス』が報じている。

 現在24歳の板倉滉は、2019年1月には川崎フロンターレからマンチェスター・シティへ完全移籍するとともに、フローニンゲンへ2020年夏までの契約期間でレンタルにより加入。2019/20シーズンでは公式戦24試合に出場すると、フローニンゲン首脳陣が同選手のパフォーマンスを高く評価。レンタル期間が1年延長された中で臨んだ2020/21シーズンは、リーグ戦全34試合でフル出場してクラブの年間最優秀選手に選出されていた。

 板倉滉の去就を巡っては、マンチェスター・シティとの契約が2022年6月までである中、フローニンゲンが同選手の引き留めにむけてマンチェスター・シティとの交渉を行っていると今年3月に伝えられていた。しかし、本人が東京五輪開催期間中に2021/22シーズンはフローニンゲンでプレーしないことを示唆するコメントを残している。

 その中、スコティッシュ・プレミアシップ(スコットランド1部)の強豪セルティックが板倉滉の獲得にむけて、マンチェスター・シティとの交渉を行っている模様。しかし、セルティックは高額のレンタル料を要求される可能性があるため、板倉滉からターゲットを切り替えることも視野に入れているという。

 セルティックはすでにロシア・プレミアリーグ(ロシア1部)のルビン・カザンからスウェーデン代表DFカール・スターフェルトを完全移籍で獲得。ただ、センターバックを本職とする選手をもう1名獲得する方針を固めており、その候補として板倉滉やトッテナム・ホットスパーが保有権を持つアメリカ代表DFキャメロン・カーター=ビッカースの名前があがっている。

 なお、板倉滉はU24日本代表の一員として東京五輪男子サッカー競技に臨んでおり、グループステージ第1節・南アフリカ戦と第2節・メキシコ戦でいずれもフル出場。チームの勝利に大きく貢献している。