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徳島ヴォルティスDFカカ、給与未払い問題で古巣と和解ならず。約1200万円支払い求めて裁判

徳島ヴォルティス

 明治安田生命J1リーグの徳島ヴォルティスに所属するブラジル人DFカカは、給与等の支払いを求めてカンピオナート・ブラジレイロ・セリエB(ブラジル2部)のクルゼイロを相手どり訴訟を起こしていたが、現時点でも和解に至っていないようだ。27日、ブラジルメディア『グローボ』が報じている。

 カカは2019年にクルゼイロの下部組織からトップチーム昇格を果たすと、昨シーズンはリーグ戦で22試合に出場。その一方で一部のブラジルメディアは給与未払いによる問題を抱えていたことにくわえて、Jリーグの複数クラブがオファーを提示するなど水面下でし烈な争奪戦を繰り広げていると報じていたが、徳島ヴォルティスが今年2月14日に公式発表していた。

 一方、本人は今月に入って自身のインスタグラムアカウントで2か月にわたりクルゼイロから給与を受け取っていなかった事実を明かしていた。また、クルゼイロ首脳陣とは徳島ヴォルティスから支払われる移籍金の一部を受け取ることで合意していたが、延滞している状況に対するいら立ちをあらわにしているほか、クラブ側は同選手のコメントに対して反論する姿勢を示していた。

 これを受けて選手サイドは今月上旬に未払い分の給与と移籍時の補償金など総額およそ60万レアル(約1200万円)の支払いを求めて提訴。そして今月27日に1度目の公聴会が開かれたが、両者が和解に至ることはなかったようだ。

 なお、カカは今月22日に14日間にわたる待機期間を徳島ヴォルティスの全体トレーニングに合流している。来月はじめにもデビュー戦を迎える可能性がある中、同選手は古巣クラブとの問題を依然として抱えている。