Jリーグ 東京ヴェルディ

ヴェルディ筆頭株主のアカツキ共同CEO、ゼビオとの経営権問題を語る!

写真提供:Gettyimages

 東京ヴェルディは25日、主要株主のゼビオホールディングスとの経営権問題についての経緯と今後の方針を発表した。これを受けて、同クラブ主要株主の株式会社アカツキ共同創業者CEOの香田哲朗氏が自身のTwitterで一連の問題について言及している。

 香田氏は自身のTwitterに「2020年、一番イラッとしたプレスリリースでした! ここ二年間、人もお金も出して支援してきましたが、会社も、弊社社員、関わった全てを貶められたような気持ちになりました! 一緒にピュアにスポーツマンシップ持ってスポーツビジネスできるチームを応援したいです!」と投稿。怒りをあらわにしている。ツイートは瞬く間に拡散され、投稿から約1時間半で370件以上のリツイートを記録した。

 その上で同氏は「旧経営陣の皆様、本当にお疲れ様でした! 新経営の二人もたしかこれまでも役員でいらっしゃった認識ですが、仲間を追い出して後ろから石を投げるのはスポーツマンシップにそぐわないと思います!マジでダサいので歴史を汚すのではと思います。少なくともスポンサーとしては不愉快極まりないですね。」と投稿。しかし、さらにそのツイートに返信する形で「イラっとという表現は、いろんな方の気持ちをざわつかせて本当に良くないですね。反射的に抑えきれずに書いてしまいました。すいません。」と謝罪した。

 ヴェルディは2010年の経営危機を乗り越えるにあたり、3つの経営方針を定めると同時にゼビオホールディングス株式会社が同クラブの新株予約権を取得する形で同社から支援を受けていた。しかし、2016年頃から過大な事業計画の立案が先行し、経営が不安定化。その後、コロナに見舞われた2020年度の決算において約5億円、来年度予算は追加で5億円程度の赤字の見通しとなったとのこと。

 そして、ゼビオホールディングスがヴェルディの株式保有権を取得した経緯については以下のように説明している。「旧経営陣による新たな株式の大量発行や、株式発行条件の取締役会への一任など、クラブのガバナンスが脅かされる事態となりました。加えて、一部の役員による不平等条約締結によってその他株主が不利益を被る可能性が予見されるなど、クラブ経営を貶める兆候が顕在化したため同社が新株保有権を行使することにより、この混乱を収束することとなりました」

 ヴェルディは「クラブの今後の経営方針にあたっては、2010年より掲げている3つの経営骨子に立ち戻り、新経営体制のもとで経営改善を推進してまいります。」と説明した上で、今後の応援を呼び掛けた。来季、同クラブはどのような戦いを見せるのか。注目していきたい。

ヴェルディのが今回発表した内容の全文は以下のリンクから。(https://www.verdy.co.jp/news/9637)