今シーズン、これまでで最もひどいスタートを切ってしまったマンチェスター・ユナイテッド。過密日程の中で負傷者が続出し、チームとしてリズムを掴み切れないまま冬の移籍市場を迎えた。ただ、ウィンターブレーク以降のユナイテッドは、チームとしてのパフォーマンスを向上させている。
再び自信を持ったチームは、開幕時とは別人のような姿を見せている。マンチェスター・ダービーではライバルのマンチェスター・シティを2-0で破り、トップ4フィニッシュの可能性を大きく近づけた。今回は、そんなマンチェスター・ユナイテッドに新たな風を吹き込んでいる5人の選手をご紹介する。
フレッジ
今シーズンのユナイテッドにおいて、フレッジ以上に一貫したパフォーマンスを見せている選手はいないだろう。攻守にわたって抜群の運動量で貢献し、攻守のつなぎ目という大事な役割を全うしている。試合の展開を見通したすさまじいプレーや、高精度なパスという目立った武器は持っていないかもしれない。しかし、彼の途切れない集中力とスタミナはユナイテッドに多くをもたらしている。
ハリー・マグワイア
今シーズン序盤のマグワイアは、高額な移籍金というクラブからの期待に裏切るパフォーマンスを見せていた。多くの人が彼の獲得を疑問視しただろう。しかし、現在ではマグワイアに対する批判は消え去っている。目に見えて変わったのは試合の中での落ち着きだ。ビルドアップの段階から余裕を感じさせ、相手チームのプレッシングにも動じない。攻守においてプレーに自信を感じさせており、チームに安心感を与える選手となっている。最終ライン、そしてチームのリーダーとして欠かせない選手だ。
ルーク・ショー
やはりルーク・ショーが自身の実力を発揮することで、ユナイテッドはより支配者として試合を進めることができる。3CBのような形(試合の中で3CBとしてのプレーを求められることも多い)でビルドアップを行い、タイミングを見て前線まで駆け上がる。必要とあれば中盤の位置で組み立てにも参加する。まさに洗練された選手という表現がぴったりだ。もちろんディフェンス能力も十分。スピードと強さを兼ね備えており、カウンターへの対応力を高い。勤続疲労だけが懸念事項だ。
アーロン・ワン=ビサカ
ショーが試合全体に影響を与える選手だとすれば、ワン=ビサカは局所でチームを救う選手と言える。長い脚から繰り出される深いタックルを武器に、実力派のサイドアタッカーを次々に完封。1対1の強さで言えば、世界でも屈指のサイドバックだ。また、ポジショニングにも光るものを見せる場面が少なくない。マンチェスター・シティ戦では、ポジションを離れてしまうエリック・バイリーをカバーしながらプレーしていた。攻撃面でも成長を見せれば、世界最高レベルのサイドバックとなるだろう。
ブルーノ・フェルナンデス
今冬の移籍市場でスポルティング・リスボンからやってきたB・フェルナンデス。プレミアリーグへの適応に時間がかかるのではないかという声も挙がっていたが、どうやら問題ないようだ。彼が加入するまで、ユナイテッドの中盤にはアイディアが欠けていた。工夫のないパスからゴールは生まれにくい。しかし、B・フェルナンデスの加入によりその問題は解決したようだ。ボールを持った際の独創性はもちろんのこと、素早いカウンターについていくだけのスピードとフィジカルも兼ね備えている。瞬く間に攻撃の中心選手となった。
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