トッテナム・ホットスパーのジョゼ・モウリーニョ監督。これまでに多くのビッグクラブを栄光に導いてきたサッカー界を代表する名将の1人だ。そんなモウリーニョ監督は、実力のあり世界的な知名度を持つ選手であったとしても、必要とあれば公的に(インタビューの場などで)批判を展開することが少なくない。
そのモウリーニョ監督は、1-1で引き分けたバーンリー戦の試合後に、フランス代表MFタンギ・エンドンベレへの厳しいコメントを残した。
このモウリーニョ監督なりの叱咤激励に、エンドンベレは応えることができるだろうか?今回は、過去にモウリーニョ監督に批判された選手たちの反応とその後をご紹介する。
ジョー・コール
いつ:2004年10月
モウリーニョ監督のコメント
「彼がゴールを決めた瞬間に、彼にとっての試合は終わったようだった。11人の選手で守る必要があったが、10人しかいなかった」
ジョー・コールの反応
ジョー・コールはモウリーニョ監督がチェルシーで指揮を執り始めるまで、批判にあったような姿を見せることが少なくなかった。しかし、批判のあとは献身性を発揮。クラブだけでなく、代表でもレギュラーとしての地位を確保することに成功した。
リカルド・カルバーリョ
いつ:2005年8月
モウリーニョ監督のコメント
「リカルド・カルバーリョは、物事を理解する能力に問題があるようだ。IQテストを受けるか、精神科で診てもらうべきだろう」
カルバーリョの反応
練習中にもモウリーニョ監督から檄を飛ばされたカルバーリョは、多くの試合でMVP級の活躍。モウリーニョ監督の下でプレーした選手の中でも、指折りの実力者と評価された。
ペペ
いつ:2013年5月
モウリーニョ監督のコメント
「ペペは問題を抱えている。ラファエル・ヴァランだよ。多くの経験を持った31歳が、19歳の選手に立場を脅かされている。生易しい状況じゃない。ヴァランは素晴らしい選手であり、私には彼を起用する勇気があった。問題は単純だ。ペペの人生が変わってしまったんだよ」
その後は…
イケル・カシージャスとの不和により、クラブ内での難しい立場となってしまったモウリーニョ監督。「キャリアの中で最悪だ」と2012/2013シーズンを振り返り、レアル・マドリードを後にした。
エデン・アザール
いつ:2014年5月
モウリーニョ監督のコメント
「(アザールの戦術批判的な発言を受けて)彼はチームのために自分を犠牲にするようなタイプの選手ではない。彼のような選手から注文があるのは普通のことだろう。
彼は精神的に、左サイドバックをサポートする準備ができていない。1失点目を振り返ればどこにミスがあり、なぜゴールを許してしまったのかは明らかだ」
その後は…
チェルシーでの第2次政権の1年目は不甲斐ない結果に終わった。しかし、翌年はタイトルを奪還。アザールは年間最優秀選手に選ばれる活躍を見せた。同選手は2018年に「後悔していることは少ないけど、モウリーニョとチェルシーで働けないことは後悔している」と語っている。
ルーク・ショー
いつ:2017年4月
モウリーニョのコメント
「彼にとって、ベンチスタートというのは受け入れ難いのだろう。ただ、私はアシュリー・ヤングやマッテオ・ダルミアン、デイリー・ブリントといった選手たちとショーを同列に語りたくない。彼の練習態度や集中力、やる気は他の選手と比べたくないんだ」
ショーの反応…
モウリーニョは数回にわたってショーを批判するコメントを残した。しかし、このコメントが最も強烈だったはずだ。ショーはこのコメントを受け、改善の兆しを見せた。オーレ・グンナー・スールシャール現監督の下で才能が開花。現在は不動のスタメンとなっている。
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