セリエA ユベントス

ユーベの緩まない移籍ポリシー。ロナウド、デ・リフトに続き夏には誰がやってくる?

クリスティアーノ・ロナウド 写真提供: Gettyimages

移籍市場を楽しみにしているユベントスのサポーターは、冬の市場期間をあまり楽しめなかっただろう。しかし、このクラブが1月に選手の獲得に大きな動きを見せなかったことには理由がある。

それは、この数年に確認できるビアンコネーリ(ユーベの愛称)の移籍に対するポリシーだ。シーズン途中には新戦力を求めない。しかし夏にはクラブを一気に強くするトッププレイヤーの獲得でサポーターに夢を与える。このような流れが見られる。

過去2年の夏の移籍市場で、ユーベは素晴らしい動きを見せた。

2018年7月10日、世界ナンバーワン選手、ポルトガル代表クリスティアーノ・ロナウドを、セリエA史上最高額の1億ユーロ(約130億円)でレアル・マドリードから獲得。

2019年7月18日、当時19歳だったアヤックス所属でオランダ代表の天才DFマタイス・デ・リフトを獲得。移籍金は7500万ユーロ(約90億円)で、2024年6月30日までの5年契約を結んだ。

この2つの移籍から、ユーベがどれほど夏の市場を大事にしているのかがわかる。近づく2020年の夏…。来シーズンに向けては誰にかけてくるだろうか。

デヤン・クルゼフスキ 写真提供: Calcio News Web

今冬獲得した才能溢れるクルゼフスキ

もっともユーベは、冬の移籍期間に全く動かなかったわけではない。他のクラブが興味を持つ前に、サッカー界のトップを狙える才能の持ち主、パルマ所属のデヤン・クルゼフスキを獲得した。

しかし、まだ19歳である宝物のクルゼフスキが実際にユーベに移動することになるのは2020年の夏。今シーズン残りの5ヶ月はパルマで経験を積み続けることとなった。

まだプロデビューしたばかりの駆け出しの選手に、ビアンコネーリは移籍金3500万ユーロ(約42億円)もかけている。(参照:『プロ経験わずかにして冬の最高額42億円。ユーベはなぜクルゼフスキを獲得したか?』『ユーベが獲得した19歳の新星、クルゼフスキについて知っておきたい4つのこと』)

まずはすでに獲得されたクルゼフスキに期待が高まる。

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名前Uccheddu Davide(ウッケッドゥ・ダビデ)
国籍:イタリア
趣味:サッカー、アニメ、ボウリング、囲碁
好きなチーム:ACミラン、北海道コンサドーレ札幌、アビスパ福岡

14年前に来日したイタリア人です。フットボール・トライブ設立メンバーの1人。6歳の時に初めてミランの練習に連れて行ってもらい、マルディーニ、バレージ、コスタクルタに会ってからミランのサポーターに。アビスパ福岡でファビオ・ペッキア監督の通訳も務めた経験があります。

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