プレミアリーグ マンチェスター・シティ

【今夏の補強動向】マンチェスター・シティ編-CL準々決勝・トッテナム戦での起用法で…

 マンチェスター・シティはリバプールとの熾烈なプレミアリーグのタイトル争いを演じていたが、最終節で勝利を収めたことにより優勝を果たしている。ただチャンピオンズリーグ(CL)では準々決勝でトッテナム・ホットスパーに敗れたことにより、タイトル獲得とはならなかった。今回はそのシティの今夏の補強についてポイントを絞って紹介する。


1、バンサン・コンパニ

 現所属メンバーにおいて最古参であるコンパニはこれまで2011/12シーズンにおけるプレミアリーグでの奇跡的な逆転優勝をはじめシティが欧州トップレベルにたどり着くまで主力として多くのものをもたらしていた。ただ直近の2,3シーズンでは度重なる負傷や新戦力の台頭などもあり出場機会が減少。今季は公式戦18試合の先発出場にとどまっており、契約満了に伴い今季終了後の退団が公式発表されている。なお来季からは古巣アンデルレヒトに監督兼選手という特別な立場で復帰することがすでに決まっている。


2、ハリー・マグワイア

 これまで主将としてシティを支えてきたベルギー代表DFバンサン・コンパニの後釜確保がクラブ首脳陣にとって優先事項の1つとなっているが、イングランド国内では昨夏にワールドカップ・ロシア大会に出場しイングランド代表のベスト4入りに大きく貢献したマグワイアの名前があがっている。同選手はレスター・シティで今季32試合に先発出場を果たすなど、ディフェンスリーダーとしてチームをけん引する存在である。ただ昨秋に契約延長を行ったばかりということもあり、実際に獲得に動く場合はディフェンダーの移籍金歴代最高額を更新する可能性があるようだ。


3、ガブリエル・ジェズス

 ジョゼップ・グアルディオラ監督の要望もあり2017年冬にブラジルの強豪・パルメイラスから加入したガブリエル・ジェズスは、2016/17シーズンの終盤にゴールを量産し指揮官からの評価を高めた。昨季は一時期アルゼンチン代表FWセルヒオ・アグエロからポジションを奪うなど好調を維持していたが、今季はリーグ戦でわずか8試合の先発出場にとどまるなど控えに甘んじていた。そしてチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝・トッテナム・ホットスパー戦では2試合合計でわずか19分の出場にとどまったことから、今夏での退団を決意したという報道が飛び交っている。


4、レロイ・サネ

 サネもグアルディオラ監督からの推薦もあり2016年夏にシャルケから加入すると、シーズン前半戦は負傷離脱もあり出場機会に恵まれなかったものの、後半戦で主力に定着。そして昨季は公式戦41試合で先発出場を果たすなど指揮官からの信頼を掴んだかに思えたが、今季は後半戦でベンチを温めることもあった上にジェズスと同様にチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝のトッテナム・ホットスパー戦では2試合通じてわずか7分の出場に終わり、敗退後にグアルディオラ監督への不満を爆発させたと伝えられている。これにより、シティ首脳陣は同選手を放出候補に入れているものとみられ、バイエルン・ミュンヘン加入の可能性が取りざたされている。