プレミアリーグ

来季はプレミアで躍動?チャンピオンシップで輝いた有望株8選

 チャンピオンシップ(イングランド2部)はリーグ戦全日程を終了しており、ノリッジとシェフィールド・ユナイテッドがプレミアリーグ昇格への切符をつかんでいる。またプレーオフではフランク・ランパード率いるダービー・カウンティとジョン・テリー氏がアシスタントコーチを務めるアストン・ビラが最後の1枠をかけてプレーオフ決勝で激突する。そこで今回は今季チャンピオンシップを戦ったクラブの中からプレミアリーグでプレーする可能性のある若手選手を紹介する。


1、マックス・アーロンズ

・所属クラブ:ノリッジ

・年齢:19

・ポジション:DF

・国籍:イングランド

・今季出場試合数:43

・今季ゴール数:3

 今季、主力としてノリッジのチャンピオンシップ優勝・プレミアリーグ昇格に大きく貢献したアーロンズは、イングランドU-19代表でも4試合に出場している。また現在A代表を率いているガレス・サウスゲート監督からもトッテナム・ホットスパーのDFキーラン・トリッピア、マンチェスター・シティのDFカイル・ウォーカーに次ぐ右サイドバックとして期待をかけられている。ノリッジは契約延長を行いたい考えを持っているものの、トッテナムが獲得を狙っているという情報が飛び交っている。


2、チェ・アダムズ

・所属クラブ:バーミンガム・シティ

・年齢:22

・ポジション:FW

・国籍:イングランド

・今季出場試合数:48

・今季ゴール数:22

 昨季までチャンピオンシップで1桁得点にとどまっていたものの、今季はチームが下位に沈む中22得点と飛躍的な成長を遂げたアダムズは、小柄であるものの爆発的なスピードを武器にしている。バーミンガムは資金確保に向けて同選手の萌出を余儀なくされるという見方があり、クリスタルパレスが今夏にレンタルバックによりクラブを離れるベルギー代表FWミシー・バチュアイの後釜として獲得に乗り出すようだ。


3、サイード・ベンラーマ

・所属クラブ:ブレントフォード

・年齢:23

・ポジション:FW

・国籍:アルジェリア、フランス

・今季出場試合数:45

・今季ゴール数:11

 ニースの下部組織出身であるベンラーマは、2015年にトップチーム昇格を果たしたものの3シーズンに渡りレンタル放出を繰り返されるなど、本来のパフォーマンスを発揮することができず伸び悩んでいた。しかし昨夏にニースからブレントフォードに加入すると、今季はゴール・アシストともに2桁をマークするなど周囲の予想を大きく覆している。そのベンラーマにはアーセナルやチェルシーが関心を寄せているが、ブレントフォードは3000万ポンド(約42億円)を要求する構えを見せているようだ。


4、ジャロッド・ボーエン

・所属クラブ:ハル・シティ

・年齢:22

・ポジション:FW

・国籍:イングランド、ウェールズ

・今季出場試合数:46

・今季ゴール数:21

 2014年にハル・シティの下部組織に入団し、2016年にトップチーム昇格を果たしたボーエンは、右サイドを本職としながらも直近2シーズンにわたり2桁ゴールをマークするなど頭角を現している。また昨年12月にはチャンピオンシップの月間MVPを獲得している。この活躍もあり、トッテナム・ホットスパーが同選手の獲得に関心を示しているようだ。


5、ジェイデン・ボーグル

・所属クラブ:ダービー・カウンティ

・年齢:18

・ポジション:DF

・国籍:イングランド

・今季出場試合数:49

・今季ゴール数:2

 昨夏にダービーのトップチーム昇格を果たしたばかりのボーグルは、昇格1年目にしてチェルシーのレジェンドであるフランク・ランパード監督の信頼を勝ち取り不動のレギュラーとして公式戦48試合で先発出場を果たしているほか、カラバオカップ(イングランドリーグカップ戦)ではマンチェスター・ユナイテッドやチェルシー相手に好パフォーマンスを披露している。そんなボーグルには今冬にボーンマスやバーンリーがすでに関心を示していたものの、昨年9月に新たに4年契約を結んでいることから、プレミアリーグのクラブにとって引き抜きは容易ではないだろう。


6、ジョアン・カルバーリョ

・所属クラブ:ノッティンガム・フォレスト

・年齢:22

・ポジション:MF

・国籍:ポルトガル

・今季出場試合数:40

・今季ゴール数:4

 ポルトガルの強豪・ベンフィカの下部組織出身であるカルバーリョは2017年にトップチーム昇格を果たしたものの、昨季はわずか10試合の出場に終わったこともあり昨夏にノッティンガム・フォレストに加入。しかし今季はトップ下で本来のパフォーマンスを取り戻すと、ポルトガルU-21代表でも出場機会を重ねている。同選手を巡っては、国内の複数クラブの他にもモナコが1500万ポンド(約21億円)を用意しているという報道も出ている。


7、ジャック・グリーリッシュ

・所属クラブ:アストン・ビラ

・年齢:23

・ポジション:MF

・国籍:イングランド、アイルランド代表

・今季出場試合数:34

・今季ゴール数:6

 アストン・ビラのトップチームに16歳で昇格したグリーリッシュは、翌シーズンにプレミアリーグデビューを果たすなど、早くも自身のクオリティを発揮していた。またアストン・ビラがチャンピオンシップに降格した後もクラブにとどまったほか、今年3月にはバーミンガム・シティとのダービーマッチでピッチ内に乱入した観客から殴られるというアクシデントに見舞われたにも関わらず、その後自身のゴールでチームを勝利に導いている。そのグリーリッシュにはトッテナム・ホットスパーが関心を強めており、3000万ポンド(約42億円)を用意していると伝えられている。


8、ダニエル・ジェームズ

・所属クラブ:スウォンジー

・年齢:21

・ポジション:FW

・国籍:ウェールズ、イングランド

・今季出場試合数:38

・今季ゴール数:5

 2014年にスウォンジーの下部組織に入団したジェームズは、ウェールズの年度別代表に選出されると、昨年11月にA代表でのデビュー戦を飾っている。また昨年8月にチャンピオンシップデビューを果たすと、主力として出場機会を重ねている。同選手を巡っては、今冬にリーズが獲得間近に迫ったものの移籍市場最終日に破談となっていた。ただ今夏はマンチェスター・ユナイテッドが1000万ポンド(約14億円)を用意して獲得に乗り出していると伝えられている。