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ビッグクラブが動向注視! 20歳以下のヤングスター市場価値ベスト10

 スイスのスポーツ研究国際機関(CIES)は先週、20歳以下の選手を対象とした最新の市場価値を発表している。そこで今回は市場価値ランキングの1~10位の選手を紹介する。


10位-ライアン・セセニョン

・所属クラブ:フラム

・年齢:19

・ポジション:MF

・国籍:イングランド

・現在の市場価値:4350万ユーロ(約53億円)

 フラムの下部組織出身であり、2016年夏にわずか16歳81日でトップチームデビューを飾ったセセニョンは、2000年代生まれの有望株として以前からプレミアリーグの強豪クラブが注目している。またフラムが今夏の2部降格が決定したことにより、今後水面下で激しい争奪戦が繰り広げられる可能性が高い。


9位-エバン・ヌディカ

・所属クラブ:アイントラハト・フランクフルト

・年齢:19

・ポジション:DF

・国籍:フランス

・現在の市場価値:4410万ユーロ(約54億円)

 フランスの各年度別代表に選出されており昨夏にオセールから加入したヌディカは、192cmという長身を生かした相手FWとの競り合いの強さを武器としている。同選手は加入1年目にも関わらずここまで公式戦32試合に先発出場しており、主力に定着している。


8位-ジャスティン・クライファート

・所属クラブ:ローマ

・年齢:20

・ポジション:FW

・国籍:オランダ

・現在の市場価値:4430万ユーロ(約55億円)

 かつてアヤックスやバルセロナなどで活躍したパトリック・クライファート氏を父親に持つジャスティン・クライファートは、昨夏にアヤックスからローマに加入している。ただ今季は公式戦17試合での先発出場とスーパーサブとしての立ち位置となっており、一皮むけていない印象だ。


7位-ビニシウス・ジュニオール

・所属クラブ:レアル・マドリード

・年齢:18

・ポジション:FW

・国籍:ブラジル

・現在の市場価値:5500万ユーロ(約68億円)

 ブラジルの強豪・フラメンゴから昨夏に本格的な欧州上陸を果たしたビニシウス・ジュニオールは、フレン・ロペテギ氏が指揮を執っていた今季序盤はセカンドチームで出場機会を重ねており、トップチームには定着していなかった。ただ10月末にサンティアゴ・ソラーリへの監督交代後以降は徐々に出場機会を増やしており、今後のマドリードの前線をけん引する存在として周囲からの期待を背負っている。


6位-ジャンルイジ・ドンナルンマ

・所属クラブ:ミラン

・年齢:20

・ポジション:GK

・国籍:イタリア

・現在の市場価値:5940万ユーロ(約73億円)

 将来のイタリア代表を担う存在として以前から注目されていたドンナルンマは、16歳にしてミランの正守護神を務めている。また2017年夏に首脳陣と代理人を務めるミノ・ライオラ氏の契約延長交渉が一時は決裂したものの、その後2021年夏まで契約期間を延長している。


5位-デクラン・ライス

・所属クラブ:ウェストハム・ユナイテッド

・年齢:20

・ポジション:MF

・国籍:イングランド、アイルランド

・現在の市場価値:6420万ユーロ(約79億円)

 チェルシーの下部組織からウェストハム・ユナイテッドの下部組織を経て2017年にトップチーム昇格を果たしたライスは、今年3月にイングランド代表デビューを果たしている。同選手は昨年12月に2024年まで契約期間を延長しているものの、この夏にマンチェスター・ユナイテッドをはじめ複数クラブが大金を投じて獲得に動く可能性が伝えられている。


4位-カイ・ハフェルツ

・所属クラブ:バイヤー・レバークーゼン

・年齢:19

・ポジション:MF

・国籍:ドイツ

・現在の市場価値:6430万ユーロ(約79億円)

 バイヤー・レバークーゼンの下部組織出身であるハフェルツは、2016年にトップチーム昇格を果たすと、昨年9月にドイツ代表でのデビュー戦を飾るなど成長著しい有望株として国内外のビッグクラブから興味を寄せられている。今季はリーグ戦で先発メンバーを外れたのはわずか1試合と主力に定着している。


3位-ニコロ・ザニオーロ

・所属クラブ:ローマ

・年齢:19

・ポジション:MF

・国籍:イタリア

・現在の市場価値:6740万ユーロ(約83億円)

 今季、セリエAでブレイクを果たした有望株として注目を集めているザニオーロは、昨夏にローマから元ベルギー代表MFラジャ・ナインゴランがインテルに移籍したことに伴い、ローマへ加入している。ただ今季の活躍ぶりを見てユベントスをはじめメガクラブが興味を示しており、今夏の去就に注目が集まる。


2位-マテオ・ゲンドゥージ

・所属クラブ:アーセナル

・年齢:20

・ポジション:MF

・国籍:フランス、モロッコ

・現在の市場価値:7010万ユーロ(約87億円)

 昨夏にフランス2部のロリアンから加入したゲンドゥージは、中盤センターのフィルター役として公式戦32試合で先発出場を果たしていることから、市場価値が跳ね上がっている。将来のフランス代表を担う存在として今後も注目が集まることだろう。


1位-ジェイドン・サンチョ

・所属クラブ:ボルシア・ドルトムント

・年齢:19

・ポジション:FW

・国籍:イングランド

・現在の市場価値:1億5030万ユーロ(約182億円)

 2017年夏にマンチェスター・シティの下部組織からボルシア・ドルトムントに加入したサンチョは、昨季こそ負傷離脱によりシーズン終盤にようやくトップチームでの出場機会を得ているが、今季はここまで公式戦30試合に先発出場を果たしている。契約期間は2022年夏まで残っているものの、レアル・マドリードが獲得に動く可能性があるようだ。