プレミアリーグ

獲得は失敗?今シーズン評価を著しく落としたプレミアの5選手

2018/2019シーズンも佳境を迎え、最終的な目標に向けて多くのクラブが最後の激しい戦いを続けている。そんな今シーズンを通して一躍スターダムにのし上がった選手がいる一方で、今シーズンが自身のキャリアに傷をつけるものになってしまった選手も少なくない。今回はプレミアリーグにフォーカスし、今シーズン著しく評価を落としてしまった5人の選手をご紹介する。


アレクシス・サンチェス

クラブ:マンチェスター・ユナイテッド

ユナイテッドが年俸面も含めて莫大な予算を費やしてアーセナルからヘンリク・ムヒタリアンとのトレードの形で獲得したサンチェス。アーセナル時代は間違いなくプレミアで最も優れた選手の1人だったが、ユナイテッドでの1シーズンで彼の評価はひっくり返った。

周囲の選手に合わせるということを知らない彼は、常に自分のリズムでプレー。もちろん才能は素晴らしいので、信じられないプレーをみせることもあるが、スタメンに定着することはできていない。今シーズンはわずかに8試合の先発出場にとどまっている。給料泥棒といわれても仕方ないだろう。


フレッジ

クラブ:マンチェスター・ユナイテッド

著しく評価を下げた言うと、言い過ぎな気もするが、ユナイテッドが彼を獲得するために費やした資金のことを思えば、仕方ないだろう。ユナイテッドはフレッジの獲得に5000万ポンド(約72億円)という大金を使った。

当初はポール・ポグバを活かすための最高のパートナーと期待されたが、結局彼を活かしているのはネマニャ・マティッチとアンデル・エレーラの献身性だ。オーレ・グンナー・スールシャール監督の就任以降、徐々に評価を上げてはいるものの、エンジンをかけるのが遅すぎた。


ジェリー・ミナ

クラブ:エバートン

ロシアワールドカップで印象的な活躍を見せたミナは、昨夏の移籍市場でバルセロナからエバートンに移籍。エバートンは2700万ポンド(約39億円)を支払って彼を獲得した。しかし、エバートンでは負傷との戦いが続き、クル・ズマ、マイケル・キーンとのポジション争いには完全に敗れた。

エバートンにとっては、キーンとズマという最高のCBコンビを形成する助けになったかもしれない。39億円の男はその2人の間に割って入ることは今シーズン1度もできていない。スタートからピッチに立ったのは8試合だけだ。ただ、ズマがチェルシーから必要とされ戻った場合、彼にもチャンスは訪れるだろう。


ジャン・セリ

クラブ:フラム

バルセロナ、リバプールといったビッグクラブからの関心が噂される中、セリが移籍先に選んだのはプレミア昇格1年目のフラムだった。アンドレ・シュールレなど、フラムはプレミアリーグ復帰に向けて多くの選手を補強したが、中でもセリは目玉選手。獲得には2700万ポンド(約39億円)を費やした。

しかし、スラビシャ・ヨカノビッチ、クラウディオ・ラニエリ、スコット・パーカー(暫定監督)と絶え間なく変わる監督も影響し、彼のパフォーマンスが上がることはなかった。結局、彼に期待されたものは第3節のバーンリー戦でしか見ることができなかった。おそらく彼はチャンピオンシップでプレーしたくないはず、来シーズンは違うチームでプレーしているだろう。


モハメド・エルユヌシ

クラブ:サウサンプトン

サウサンプトンはエルユヌシをバーセルから引き抜くために1600万ポンド(約23億円)を費やした。自前の選手を引き抜かれる立場にあるサウサンプトンにとっては、思い切った補強だ。しかし、彼がコンスタントに試合に出ていたのはマーク・ヒューズ前監督が指揮していた期間のみ。ラルフ・ハーゼンヒュットルが就任して以降、彼がプレーしているのを見たことがある人はいるのだろうか。

今シーズン彼がスタートから起用されたのは7試合のみ。途中出場も8試合だけだ。また、先発フル出場を果たしたのは2試合にとどまっている。もちろんハーゼンヒュットルのような監督の下でプレーするのは容易ではない。肉体的、精神的にも高いインテンシティの中で素早い判断を求められる。ただ、彼に残された時間は少ない。


 

名前:菊池大将
趣味:サッカー観戦、映画鑑賞、読書
好きなチーム:ACミラン
幼少期に父親の影響でミランが好きになりました。アイドルはシェフチェンコ。パッション、データ、経済、カルチャー、サッカーの持つ様々な表情を見るのが好きです。よろしくお願い致します!

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