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今週末絶対に見逃せないビックマッチ5試合

欧州主要リーグは今週末多くのビックマッチが開催される。そこで今回は今週末絶対に見逃せない5試合をご紹介したい。


ナポリ vs ローマ

キックオフ:10月29日4時30分

マウリツィオ・サッリが退任し、カルロ・アンチェロッティが新監督に就任したナポリ。今季もここまで7勝2敗と好調だが、首位ユベントスとの勝ち点差4を縮めるためには勝ち点を落とせない。

鍵を握るのはロレンツォ・インシーニェ。今季11試合で8ゴールと抜群の決定力を見せており、強豪ローマ相手には彼の活躍が必要不可欠だ。

一方、ローマは4勝2分3敗の暫定7位とスタートダッシュに失敗。ローマダービーに勝利して調子を上げたと思いきや、SPALに敗北するなど、不安定な戦いを見せている。

しかし、昨季エウゼビオ・ディ・フランチェスコが率いたローマはナポリに4-2で勝利を飾っている。相性は悪くない相手だ。

エディン・ジェコは同試合で2ゴールを奪取。29日の試合で今季3点目が期待されている。


マンチェスター・ユナイテッド
vs エバートン

キックオフ:10月29日1時00分

マンチェスター・ユナイテッドはリーグカップ3次ラウンドで2部ダービーに敗北を喫して以降、第7節ウェストハムに1-3、CL第2節バレンシアに0-0、第8節ニューカッスルに3-2(試合終了間際の逆転ゴール)、第9節チェルシーに2-2、CL第3節ユベントスに0-1、と勝利に値する試合を見せられていない。ジョゼ・モウリーニョは依然として厳しい状況に置かれており、エバートン戦の結果次第では解任の可能性も十分に考えられるだろう。

過去のデータを見ればユナイテッドが優勢だ。直近10年間、ユナイテッドはエバートンに対して本拠地オールド・トラッフォードで7勝2分1敗と絶対的な強さを見せている。「お得意さま」相手にホームで本来の実力を発揮したい。

一方、エバートンはリーグ戦直近3試合で3勝、7得点1失点と攻守のバランスが取れた試合を続けている。マルコ・シウバはリシャルリソンをテオ・ウォルコット、ギルフィ・シグルズソン、ベルナルジがサポートする魅力的な攻撃ユニットを作り上げた。ユナイテッドの脆弱な守備陣を打開するだけの実力は間違いなく備えている。

2013/2014シーズン以来、5年ぶりにユナイテッドの本拠地で勝利を掴む絶好のチャンスだろう。


バルセロナ vs レアル・マドリード

キックオフ:10月29日0時15分

サッカー界の二大スター、リオネル・メッシとクリスティアーノ・ロナウドが不在となる約11年ぶりの「エル・クラシコ」だ。前者は第9節セビージャ戦で右腕骨折、後者は今季開幕前にユベントスへと去った。

今季のバルセロナは「メッシ依存」が例年よりも顕著だ。メッシはラ・リーガで9試合7ゴール、CLで2試合5ゴールと圧倒的な成績を残しているが、チーム得点ランク2位は5ゴールのウスマン・デンベレ。メッシ不在時の得点力激減は間違いなく懸念材料だろう。

ただ、一方のレアル・マドリードも深刻な不振に陥っている。開幕9試合を終えて4勝2分3敗の暫定7位(1試合未消化)。フレン・ロペテギ監督解任は間近に迫っていると報じられており、クラシコに敗北すれば解任が決定的になるだろう。

例年とは異なり、両チームとも危機的状況で迎えるクラシコ。今シーズンのラ・リーガ を左右する重要な一戦となるだろう。


マルセイユ vs パリ・サンジェルマン

キックオフ:10月29日5時00分

今季のPSGはまさにリーグの支配者だ。開幕10試合10勝0分0敗、得点37、失点6。すでに2位との勝ち点差は8、得失点差は20とこれ以上ない成績を残している。

対抗馬として期待が寄せられるマルセイユにとっても、PSGの「暴走」を止めることは至難の技だ。マルセイユが最後にPSGに勝利したのは2011年。1勝2分4敗と過去のデータを見ても勝利の可能性は非常に低いと言える。

ただ、PSGはCL第1節でリバプールに3-2で敗れ、CL第3節でナポリに2-2で引き分けた。大物相手に結果を残せていない。マルセイユを「大物」と仮定するならば、健闘が期待できるかもしれない。


トッテナム vs マンチェスター・シティ

キックオフ:10月30日5時00分

首位マンチェスター・シティはここまで無敗をキープ。第3節ウルブス戦、第7節リバプール戦の引き分け以外は相手を圧倒して勝利を収めている。リーグ最多得点、リーグ最少失点を記録し、得失点差23はリーグ2位と10の差をつけたダントツのトップだ。負傷離脱していたケビン・デ・ブライネがCL第3節シャフタール・ドネツク戦で復帰を果たしたことも好材料である。昨季王者に死角はない。

一方、5位トッテナムは7勝2敗とまずまずのスタート。マンチェスター・ユナイテッドには勝利したものの、リバプール、インテル、バルセロナの強豪クラブとの対戦では全て敗北。リーグ戦では4連勝中だが、どの試合もギリギリで勝利を掴んだ苦しい試合展開であった。

昨季の対戦を振り返れば、マンチェスター・シティがアウェーで4-1、ホームで3-1と完全勝利。実力差を見せつけている。戦前の予想では間違いなくマンチェスター・シティが優勢だ。