アジア ブンデスリーガ

アジア太平洋部長に聞くブンデスリーガが目指すグローバリゼーション

アジアのファンたちのコミュニティの興味をそそる

 サッカーのグローバリゼーションについて、個人的な興味もあって、アジアとブンデスリーガとをつなぐためにどんなことをしているのか、そしてサッカーの異文化交流の可能性についてキム氏に尋ねた。

「私にとって、アジア太平洋地域はサッカーに対する関心が本当に高まっている場所であり、多くの地域でサッカーは一番人気のスポーツです。そして現在はサッカーが一番人気でない国でも関心が高まっています。なぜならほとんどの人々がサッカーに惹かれているからです」

「私たちの合言葉は『本来あるべきサッカー』であり、ファンのことを思っているフットボールブランドである、という意味です。ブンデスリーガは基本的にはファンのためのもので、ファンが支えているものなのです。このアイディアはサッカーを誰にでもアクセスできるようにするものです。だからチケットは安く、スタジアムは老若男女問わずに埋め尽くされるのです。そのような哲学を取り入れてリーグや各クラブへのアクセスを世界中に広げたいと考えています。サッカーが誰にとってもアクセス可能な生活様式を育んでいきたいのです」

「つまり私たちの仕事のひとつは、クラブにより多くのファンがアクセスできるようにすることです。試合はドイツで行われているので、できるだけ多くの『体験要素』をアジアに持ち込むことが重要です」

「実際には、ブンデスリーガのレジェンドを定期的にアジアに招待し、ブンデスリーガのシャーレをシンガポールに持ってきたりしました。これは始まりにすぎません。ファンにブンデスリーガを体験してもらう新たな方法を探し続けています」

「加えて、アジア太平洋地域においてデジタルメディアとソーシャルネットワークは、重要な意味を持ちます。携帯電話向けプラットフォームになって以来、私たちは特にモバイルプラットフォーム上でコンテンツを提供することに全力で取り組んでいます」

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