トッテナム リバプール

Dr.TRIBE【試合診断書】 プレミアリーグ第5節 トッテナム・ホットスパー対リバプール

大会:プレミアリーグ
カード:トッテナム・ホットスパーvsリバプール
スコア:1-2
担当医:ペペ土屋( @PPDOLPHINS
【分析内容】
・マン・オブ・ザ・マッチ(MOTM)
・ザ・ハード・ワーカー(THW)
・モースト・ディサポティング・プレーヤー(MDP)
・両チームの攻撃vs守備
・両チーム監督
・主審


マン・オブ・ザ・マッチ(MOTM):ロベルト・フィルミーノ

決勝点をマーク。相手CBとアンカーに入る選手とのライン間を常にうろつき、ボールを引き出してはマネとサラーとともにチャンスを作った。他のFW2枚が空けたスペースを埋める守備時の貢献度は相変わらず高く、SBの位置まで下がって守備をするシーンも。

ザ・ハード・ワーカー(THW):ナビ・ケイタ

中盤の選手の配置を細かく変えてくるスパーズ相手でも、対峙した選手に常に難しい仕事を要求した。3トップとともに前へ出て行ってフィニッシュに絡むシーンも複数回アリ、CFを務めた時間帯では、持ち前の守備力で相手を敵陣で窒息させた。

モースト・ディサポティング・プレーヤー(MDP):ハリー・ケイン

ほとんど姿が見えなかった。コンビを組んだルーカスが近々4試合と同じように光った一方で、チームキャプテンはこの日もゴールネットを揺らすことは出来ず。そもそもゴール前で危険なシーンを作るまで至らなかった。


スパーズの攻撃対リバプールの守備

スパーズ:組み立ての局面ではSBのどちらか一方、もしくはIHのどちらか一方がCBとともに3バックを形成してミドルサードにボールを供給する。IHが下がってボールを受けた際は自らボールを運んで相手守備に風穴を開けようとするシーンも。幅をとるのはSBでできるだけ高い位置をキープする。

相手の浅いDFラインの裏を常に狙う2トップにロングボールを供給する場面が多く、効果的にエリクセンがボールを受ける場面が少なかった。中央を締めた相手の4-3-3のゾーンディフェンスに対して、ライン間にボールを入れられず。

リバプール:ゾーン2からプレスを開始。ディフェンスラインは高めに保ち、4-3-3のゾーンブロックを敷いて中盤の3枚は中央を締める。フィルミーノが相手アンカーへのパスコースを消しながらCBにプレス。相手SBについてはWGが最後までついていくのではなく受け渡す。

ケイタをCFに配置し、ヘンダーソンをアンカーとして投入してから中盤ラインが少し高めになり、ヘンダーソンが相手CMへの縦パスに対してアプローチすることでスイッチオンに。ケイタと挟み込みながら瞬時に相手のパスコースを消した。


リバプールの攻撃対スパーズの守備

リバプール:相手が前から人を埋めてきた際には、あえてアンカーの選手がサイドに流れて中央にスペースを作り、そこにIHが入ってきてボールを引き出したり、その流れの中で高い位置をとったSBと、ハーフポジションをとるWGにボールをつけて相手SBを引き出し、SBとCBの間のスペースにスルーパスを送り込む。

ボール奪取からフィニッシュまでが早くてスムーズ。ポジティブトランジションの局面で3トップが全員ゴールに向かって突進し、シュートまで持っていく。ボックス内では彼ら全員がほぼゴール幅の中でプレー。

スパーズ:序盤は前から人を埋めていく形をとり、相手CBに対しては2トップが、アンカーに対してはトップ下がマークした。前半中盤からはプレス位置を下げ、エリクセンをアンカーにつける形は変えずに、後ろの3枚がほぼ横並びでブロックを敷く。

4-3-1-2の特性上プレスに行くのが難しい相手SBには、スライドしてIHが対応。SBがアプローチに行く場面もあったが、その際は相手のWGがCBと1対1になり、ピンチを招いた。


スパーズ監督:マウリシオ・ポチェッティーノ

アリの負傷が響いて中盤の構成力が落ちたことは否めない。結果論ではあるが、ラメラを先発させた4-2-3-1の方が主導権を握って試合を進めることができただろう。

2連敗となってしまい、来週にはチャンピオンズリーグのグループステージ開幕戦を迎える。エースケインの不調は深刻なニュースだが、今日に限って言えば、相手が優勝候補のリバプールだったため、敗戦はあまり気にしすぎない方がいいだろう。ソン・フンミンも戻り、決してネガティブなことだらけではない。


リバプール監督:ユルゲン・クロップ

ファン・ダイクの相方にゴメスを起用し続けている理由は、今日のパフォーマンスを観れば理解できるはず。今までになく充実したメンバーを今のところは機能させている。

ケイタをCFで起用した時間帯は非常に興味深く、実際に機能していた。一つのオプションとして今後も観ることができるだろう。リバプール1番の懸念材料である、3トップの誰かが欠場した場合のオプションとして計算できる。


主審:マイケル・オリバー

目立ったミスもなくビッグマッチをイエロカード0枚でさばき切った。試合序盤のマネのオフサイドは、彼自身はボールに触っていないが、プレーに関与してGKの判断に影響を及ぼしたということでオフサイドをとったのだろう。リバプールの1点目のファン・ダイクのプレーも、彼自身は動いておらず、手を使ったりGKの進路を妨害したりもしていないので正しい判定だ。