Jリーグ 浦和レッズ

守備的に変貌を遂げ上昇する浦和レッズが挑む次なるステップ

著者:チアゴ・ボンテンポ(翻訳者:ペペ土屋)

 AFCチャンピオンズリーグを制した昨シーズンは、浦和レッズにとって新たな時代への幕開けとなった。常に攻撃的にプレーすることをしながらも、10年間タイトルから見放されていたチームは、リアクションサッカーをプレーし始めてからタイトルを手にすることとなった。

 2018年シーズンをダークホースとしてスタートさせた埼玉のチームは、アイデンティティを見つけることに失敗し、結果もついてこなかった。能動的なスタイルに回帰しようとしたが、それは失敗に終わったのだ。5試合終了時点で勝ち星がなく、降格圏に沈んだチームの幹部は堀孝史監督を解任。短期間で国際的なタイトルを獲得した堀監督は、長期的なビジョンを示すことができなかった。

 その後を継いだ大槻毅暫定監督は、チームに若い選手を組み込んでエナジーを注入。その容姿も相まってすぐに多くのファンを得た。堀監督が用いたポゼッション重視型の4-1-4-1から、より注意深い3-5-2へとシフトし、担当した4試合を3勝1分けの無敗で終えた。

 続投を望む声も少なくなかったものの、クラブはより経験豊かな人物を求めて、最終的にはオズワルド・オリベイラが選ばれた。監督としては近年不本意な成績に終始していたオリベイラ監督だったが、鹿島アントラーズ時代の名声は消えていない。

 就任当初は大槻暫定監督の採用した構造を受け継いだが、チームが成熟するには時間がかかった。最初の6試合で1勝しか挙げられずに5試合で無得点。それに加えてルヴァンカップでは、J2のヴァンフォーレ甲府を相手に敗れて大会を去ることとなった。

 ワールドカップ開催による中断期間に入る前、15節を終えた時点での浦和の順位は14位で、降格圏とは勝ち点2しか離れていなかった。オズワルド監督は時間が必要であると述べ、実際に中断明けには素晴らしい成長を見せた。

Previous
ページ 1 / 2