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ローマ指揮官、バルサのマルコム強奪劇について意に介さない姿勢

 ローマのエウゼビオ・ディ・フランチェスコ監督はバルセロナによるボルドーのFWマルコムの“強奪劇”について、すでに意に介していないようだ。25日、イタリアメディア『フットボール・イタリア』がこれを伝えている。

 2021年までボルドーとの契約期間を残していたマルコムの去就を巡っては、インテルやローマ、エバートン、パリ・サンジェルマン、リバプールなど数多くのクラブが熾烈(しれつ)な争奪戦を展開していた中、日本時間24日にローマが移籍金3600万ユーロ(約47億円)でクラブ間合意に達したと発表。同選手もセリエAでのプレーを熱望していたことからローマ入りが確実視されていた。

 ところが直後にバルセロナがローマよりも好条件のオファーを提示。ボルドーとマルコムの代理人がバルセロナ移籍を推奨したこともあり、ローマ・ボルドー間の交渉がストップし、バルセロナは移籍金4100万ユーロ(約53億円)でマルコムの“強奪”に成功した。

 ローマのディ・フランチェスコ監督は日本時間26日午前に行われるインターナショナルチャンピオンズカップ(ICC)・トッテナム戦の前日記者会見にて「(マルコムの)代わりの選手は移籍市場に多く存在する。モンチが望んでいたようにうまくいかなかったけど、私は何も気にしていない」と語っている。また同監督は「我々には素晴らしい選手たちがいるし、何をすべきなのか分かっている」とコメント。現有戦力でシーズンを戦うことができると考えているようだ。

 またこの記者会見にてディ・フランチェスコは今夏にパリ・サンジェルマンから加入したMFハビエル・パストーレがシーズンに向けてコンディションを上げることに対する期待感を口にしている。ピッチ外ではマルコムの件で間違いなく騒がれることになるが、指揮官はすでに新シーズンに向けた準備に集中している。