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W杯予選敗退危機のアルゼンチン、選手監督間の亀裂生じ空中分解状態か

 アルゼンチンは日本時間22日未明に行われたクロアチア戦後にチーム全体が“空中分解状態”になっているかもしれない。22日、アルゼンチンの地元メディア『elCanciller』がこれを伝えている。

 アルゼンチンはワールドカップ・ロシア大会・グループステージ初戦のアイスランド戦で1-1のドローに終わると、第2戦のクロアチア戦ではチェルシーのGKウィルフレード・カバジェロのミスもあり、3失点の完敗を喫している。

 試合後、アルゼンチン率いるホルヘ・サンパオリ監督は「この敗戦の責任は私にある」と自らの非を認めつつも「メッシのプレーが制限されたことが敗因だと考えている。周りの選手たちがうまくはまっていなかった」とバルセロナのFWリオネル・メッシに依存するチームの現状が浮き彫りとなるようなコメントを残している。

 一方この一戦でも先発出場を果たしたマンチェスター・シティのFWセルヒオ・アグエロは試合後のミックスゾーンにおける取材に応じるとサンパオリ監督について「好きなように言ってもらって結構だ」とコメント。同監督と一部選手間で選手起用法や戦術面などにおいて“亀裂”が生じているのではないかという見方が広まっているようだ。

 アルゼンチンは2試合を終えて未だに勝ち点1しか獲得しておらず、今日のアイスランド対ナイジェリアの結果次第では予選敗退の可能性がさらに高まる恐れがある。サンパオリ監督にはグループステージ最終戦のナイジェリア戦に向けてチームの早急な立て直しが求められることとなりそうだ。