ワールドカップ

アルゼンチン代表がロシアW杯で苦しんでいる5つの理由

ロシアワールドカップ、グループステージ初戦のアイスランド代表と引き分け、第2戦のクロアチア代表に惨敗したアルゼンチン代表。世界屈指の攻撃陣を擁しながら、なぜ苦しんでいるのか。彼らが苦しむ5つの理由を分析する。


アンラッキー

セルヒオ・ロメロとマヌエル・ランシーニ、チームに欠かせない2人の主力選手をアルゼンチン代表は大会直前に失った。代役となったウィルフレード・カバジェロは好セーブを見せるなど一定の活躍をしているが、クロアチア戦で致命的なミスを犯した。そして、サンパオリ監督が先発として使おうとしていたウェストハム・ユナイテッドの若い才能がいないことで、メッシ以外に決定的なラストパスを送れる選手がいない。


多すぎる選択肢

セリエA得点王のマウロ・イカルディが代表から落選するほどにアルゼンチン代表には前線のタレントが飽和している。ここ2試合の采配を見る限り、パウロ・ディバラやゴンサロ・イグアインを持て余しているのは間違いないだろう。


限られた選択肢

有り余るオフェンスの選択肢に対して、アルゼンチン代表はディフェンスのオプションに幅がない。初戦で先発を務めたマルコス・ロホはビルドアップから排除され、2戦目では完成度の低い3バックを披露した。フェデリコ・ファシオはローマで4バックも3バックも経験している。使わない理由が見えてこない。


幅の狭い戦術

アイスランド戦とクロアチア戦で露呈したのが、相手のシステムに合わせて柔軟に戦術を変更できていないという点だ。システムや人の並びは変えているが、根本的な核となる部分が何も変わっていない。つまりはメッシへの依存度が高すぎる。また、結果さえ出れば依存度はいくら高くても良いが選手たちは見ていてやりにくそうにしている。初戦も2戦目も攻め手を見いだせていない。


メッシの起用法

ポルトガル代表はクリスティアーノ・ロナウドをチームの中心に据えてフットボールを展開する。それはC・ロナウドにフィジカル的なリミットがほとんど存在しないからだ。いくらメッシと言えども5人にタイトに囲まれれば、選択肢を失う。周囲の選手がもっとメッシをサポートするか、メッシにマークを集中させ捨て駒のように使う(メッシは一瞬でもマークがはがれれば仕事ができる)か選択肢はいくらでもあるはずだ。