代表チーム 韓国代表

日本代表との共通点も。W杯直前に4バックに回帰した韓国代表の試行錯誤

著者:マリオ・カワタ

 西野朗監督就任以降の2連敗により、直近の5試合で勝ちなしとなった日本代表。その最初の試合となったのが1-4で完敗した昨年12月のE-1選手権での韓国代表戦だが、その後の隣国の歩みも順風満帆とは言えないものだ。3月以降の5試合の親善試合で勝利したのは先月のホンジュラス代表戦のみで、この間の成績は1勝1分3敗と振るわない。日本代表がガーナ代表と戦った翌日に行われた壮行試合では、W杯出場権を逃しているボスニア・ヘルツェゴビナ代表を相手に1-3の完敗。現在はオーストリアで調整を行っているが、7日のボリビア代表とのテストマッチもスコアレスドローで勝利を挙げることはできなかった。

 日本代表と同じく、韓国代表もアジアでは強者の戦い方が求められる一方で、世界の舞台では格上のチームを相手に劣勢を強いられるジレンマを抱える。予選では主に4-2-3-1のフォーメーションを採用した「アジアの虎」は、その後本大会向けの戦い方を模索してきた。西野監督の就任以降3バックを採用した日本代表より早く、シン・テヨン監督は予選突破後に3-5-2の布陣をテストしている。

 しかし上述の通り、その結果は振るわなかった。そのため指揮官はオーストリア入り後のボリビア代表戦では4-4-2のフォーメーションを採用し、3バックはオプションに留めることを示唆している。相手や試合展開に合わせて2つのシステムを使い分けられればいいが、軸となる布陣が未だに固まっていないというのが現実だ。

 シン・テヨン監督が選手起用に頭を悩ませる裏には、選手の負傷やコンディション不良の影響もある。クリスタル・パレスのベテランMFイ・チョンヨンはプレミアリーグで十分な出場機会を得られずに最終メンバーから落選し、フランスのディジョンで11ゴールを決めブレイクしたMFクォン・チャンフンはアキレス腱に重傷を負いロシア行きのチケットを逃している。かつてアルビレックス新潟でプレーしたDFキム・ジンスらも怪我により万全のコンディションを整えることができず、23人の最終メンバーから外れた。

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