フランス代表は日本時間10日未明、パルク・オリンピック・リヨンでアメリカ代表と対戦し、1-1のドローに終わった。
タレント揃いのフランスを率いるディディエ・デシャン監督は前線にパリ・サンジェルマン(PSG)のFWキリアン・ムバッペ、チェルシーのFWオリビエ・ジルーの2枚を配し、トップ下のポジションにはFWアントワーヌ・グリーズマンを起用。中盤はチェルシーのMFエンゴロ・カンテ、マンチェスター・ユナイテッドのMFポール・ポグバ、ユベントスのMFブレーズ・マテュイディの3枚を並べる。
立ち上がりから攻勢を見せるフランスは4分、アメリカ守備陣にクリアボールを拾ったポグバが得意の右脚からそのままミドルシュートを放ちポストを叩くと、7分には再びポグバがペナルティエリア内で最終ラインの裏のスペースをとったジルーにアーリークロスを供給し、これを受けたジルーがペナルティエリア内で倒されるも、主審はペナルティスポットに指をささない。9分には左サイドからのFKにジルーが頭で合わせるもGKザック・ステッフェンの正面に遭う。
この後も再三アメリカゴールに迫るフランスだが、32分には左サイドからのパスを受けたポグバが巧みなボールタッチでアメリカ守備陣のプレッシャーを交わしシュートに持ち込むも、これもステッフェンがキャッチする。
アメリカを自陣に押し込み幾度となく決定機を作るフランスだが、先制点を奪えずにいると前半終了間際の44分、アメリカが少ないチャンスをものにする。ショートカウンターの局面にて右サイドからのクロスをモナコのDFジブリル・シディベがクリア仕切れず、このミスを見逃さなかったFWユリアン・グリーンが強烈なシュートでネットを揺らした。
前半を1点ビハインドで折り返したフランスは55分、右サイドからのCKにおいてジルーがアメリカ守備陣と競り合った際に頭同士をぶつけて流血する事態になり、交代を余儀なくされる。しかし攻勢をさらに強めるフランスは68分にペナルティエリア外やや右サイドよりの位置からのFKでムバッペがファーポスト側を狙ったシュートを放つもわずかにゴールマウスから外れる。
得点できずに苦しんでいたフランスだったが77分、右サイドからVfBシュトゥットガルトのDFベンジャマン・パバールがグラウンダーのクロスを入れると、これにムバッペが右脚でダイレクトで合わせ、ようやくネットを揺らした。
同点に追いついたフランスだが残り時間での逆転には至らず、結局試合はこのまま1-1で終了。攻撃陣の厚みを改めて披露したものの、本大会前の最終公式戦を白星で飾ることができなかった。
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