ラ・リーガ レアル・マドリード

レアル主将S・ラモス、CL決勝でのサラー負傷について見解示す

 レアル・マドリードのスペイン代表DFセルヒオ・ラモスは日本時間5月27日未明に行われたCL決勝・リバプール戦においてエジプト代表FWモハメド・サラーの負傷退場に繋がった競り合いのシーンについて弁解しているようだ。6日、スペイン紙『アス』がこれを伝えている。

 セルヒオ・ラモスはこの大一番にて、26分にサラーと競り合った際に同選手の右腕を巻き込み、サラーはそのまま肩をピッチに激しく打ち付けて転倒。同選手は30分に涙を流しながらピッチを後にしている。

 また試合後にはセルヒオ・ラモスへの処分を求めるために、facebookをはじめとするSNSを通じて『Change.org』による署名運動が発生。これには約40万人ものフットボールファンが賛同したと伝えられていた。さらにセルヒオ・ラモスの携帯電話には脅迫のメッセージが相次ぎ、同選手は電話番号の変更を行うなど、この一件を巡る騒動は収集のつかない状況となっていた。

 その中、本人は「サラーのことについてはもうたくさんだ。誰もが僕が悪いことをやったと言っているし、僕はそのことについては話したくなかった」とうんざりした様子を見せると「あのプレーは鮮明に覚えているよ。サラーが最初に僕の腕をつかみ、その後に彼は倒れた。彼が負傷したのはもう片方の腕であるのに、周りはまるで僕が柔道のホールド(柔道の技の一つ)を彼にかけたかのように言っていた」と同選手から故意にサラーを負傷させた可能性を全面否定している。

 なお、この一戦では後半開始早々にリバプールのGKロリス・カリウスとセルヒオ・ラモスとの接触の際に、カリウスが脳震盪(のうしんとう)を起こしていたとここ数日間に渡り伝えられているが、セルヒオ・ラモスはこのことに関するメディアの報道にも苛立ちを隠せずにいるようだ。果たしてキエフでの出来事に関する騒動はいつ収束を迎えるのだろうか。