プレミアリーグ マンチェスター・シティ

マンCのデ・ブライネ、今夏退団ヤヤ・トゥーレの監督批判に“反論”

 マンチェスター・シティのベルギー代表MFケビン・デ・ブライネは今夏クラブを離れたコートジボワール代表MFヤヤ・トゥーレがジョゼップ・グアルディオラ監督を批判したことについて、同監督を擁護する姿勢を鮮明にしているようだ。6日、イギリスメディア『BBC』がこれを伝えている。

 ヤヤ・トゥーレは2010年夏に当時バルセロナを指揮していたグアルディオラ監督のもとを離れシティに加入して以来、主力としてクラブをチャンピオンズリーグ(CL)の常連に定着させるまでに成長させることに大きく貢献していた。しかし、2016年夏のグアルディオラ監督の就任以降は出場機会が減少し、今季はわずか8試合の先発出場にとどまっていた。

 契約満了に伴いシティ退団という決断を下していたヤヤ・トゥーレだが、自身とグアルディオラ監督との関係について「彼はアフリカ人選手に対して、どこでも僕のような扱いをしている」と同監督が人種差別を行っていたことを示唆するコメントを残しており、イギリス国内で話題となっている。

 しかしグアルディオラ監督のもとで中盤に不可欠な存在として48試合で先発出場を果たし、国内2冠に多大な貢献を果たしたデ・ブライネはヤヤ・トゥーレの発言に対し「ヤヤが言ったことは知らないし、(メディアを通じて)悪く書かれているかもしれない。プレーしていない時は常に何か理由を見つけようとするものだ」と同選手の発言の真意が分からないことを認めている。

 そしてグアルディオラ監督について「我々は素晴らしいシーズンを送ってきたし、監督は正しい決断を下していた。おそらく監督は彼のパフォーマンスが十分なものではなく、フィットしていなかったと考えていたと思う」とコメント。今季のタイトル獲得は同監督の采配のおかげであるという見解を示した上で、単純にヤヤ・トゥーレのコンディションに問題があった可能性に言及している。

 デ・ブライネは今季、勝ち点100という大台に乗せ、圧倒的な地力の差を見せつけてプレミアリーグ優勝へ導く原動力となり、さらにはリバプールのエジプト代表FWモハメド・サラーに敗れたものの、プロフェッショナル・フットボーラーズ・アソシエーション(PFA)から贈られる今季のPFA年間最優秀選手賞にノミネートされるなど、プレミアリーグを代表する選手のひとりに成長している。

 かつてチェルシー在籍時にジョゼ・モウリーニョ監督から“冷遇”を受けていたこともあり、ヤヤ・トゥーレの考えには一定の理解を示しつつも、あくまでもグアルディオラ監督の考えを肯定しているようだ。