セリエA ラツィオ

インテル、イカルディに対し235億円もの契約解除金で引き留めへ

 インテルはアルゼンチン代表FWマウロ・イカルディに対し、1億8000万ユーロ(約235億円)にものぼる契約解除条項を盛り込んだ新契約を提示するようだ。17日、イタリアメディア『FCInterNews』がこれを伝えている。

 イカルディは今季リーグ戦33試合に出場し28ゴールをマークするなどキャプテンとしてチームをけん引し、得点ランキングでも最終節を残してラツィオのイタリア代表FWチーロ・インモビーレと1点差の2位につけている。また同選手を巡っては、以前からレアル・マドリード、バイエルン・ミュンヘン、チェルシー、マンチェスター・ユナイテッドなどメガクラブがこぞって獲得に興味を示していると伝えられている。

 一方インテルは今季終了後にもイカルディに対して契約延長のオファーを提示する模様。800万ユーロ(約10億4000万円)への年俸アップに加え、契約解除金を1億2000万ユーロ(約156億円)から1億8000万ユーロ(約235億円)へ引き上げた上で、2023年までの契約延長を打診するようだ。

 ただ現在5位のインテルは来季チャンピオンズリーグ(CL)出場権獲得へ黄信号が灯っており、もし日本時間21日未明に行われる4位・ラツィオとの直接対決に勝利できなければ、来季はヨーロッパリーグを戦うことが確定する。

 この場合、インテル首脳陣はCL出場を望んでいるイカルディ本人のモチベーション低下のみならず、ファイナンシャル・フェアプレー(FFP)抵触の恐れを危惧するものとみられる。チームの精神的支柱の存在となったイカルディを引き留めるためにも、インテルとしてはラツィオとの直接対決を制することが必要条件となりそうだ。