代表チーム 日本代表

【日本代表リポート】代表サバイバルへ、同じ目標を目指す選手たちの異なるアプローチ

 ワールドカップ初戦のコロンビア戦まで、あと3ヶ月を切った。ベルギー遠征は日本代表が大舞台に向けて一層の成熟を図る一方で、メンバー入りの当落線上にいる選手たちにとってはハリルホジッチ監督に直接アピールできる最後のサバイバルの場でもある。月曜日の練習後のコメントからは、チーム内での立場やポジションによって異なるそれぞれの姿勢が見えてくる。

「まずは試合に出ること」と負傷者の多い守備陣の中で試合出場の重要性を強調するのは、初招集から2年の時を経て昨年12月に代表デビューを果たした植田直通だ。

「試合に出た時に何ができるだとと思うので、それは鹿島でやっていることを出せればと思うし、海外の相手に自分の強さを出していければいい」

 酒井宏樹と遠藤航が負傷を抱える中、E-1選手権に続くサイドバック起用の可能性については「ないんじゃないですか」としながらも、ポジションにはこだわらずに練習から常に全力アピールする考えを明かしている。

「やっぱり自分が何かを出せなければメンバーに選ばれないと思うし、そのためにも一番大事なのは練習に取り組むことだと思う。監督が求めていることを試合で出すためにも日常の練習から今の100%を出していきたいと思います」

 同じディフェンス陣の中でも、久々の代表復帰を果たした森重真人は「自分はやるべきことに集中して積み重ねていくしかないので、あとは見てみるというか、結果を待つしかないと思います」と語り、ベテランらしい自然体の姿勢を感じさせる。

 代表を離れていた時期もポジションを争うライバルたちのプレーより自身のパフォーマンスに集中していたという森重は、ピッチに立っていない時間でもあくまでチームの一員としての役割を果たすことを意識している。

「ミーティングなり、出なければ出ないなりにサポートしたいと思うし、いろんな形でのサポートもあると思うのでそれはしっかりとやっていきたいと思います」

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