プレミアリーグ アーセナル

ジェイ・ボスロイド独占コラム。古巣アーセナルを一刀両断

メスト・エジル 写真提供:Getty Images

 今季の初め、私はアーセナルが7位になると予想してツイッターで批判された。しかし現状では5位よりも7位の方が可能性が高い。4位になれればいいが、不可能だろう。バーンリーはまだアーセナルに勝ち点5差あるが、最近好調だ。アーセナルは特にアウェイで結果を出せていない。

 シティに2敗するのはまだいい。全力を尽くしても相手に上回られて負けるのは仕方がないからね。優れたチームが勝ったというだけだ。しかし私はブライトンにも負けるだろうと思っていた。アーセナルのロッカールームには、精神的な強さやリーダーが不在だから。他の選手に強く要求できるような人間がいない。

 私が在籍していた頃はトニー・アダムス、ソル・キャンベル、アシュリー・コール、パトリック・ビエラ、ティエリー・アンリ、デニス・ベルカンプらがいた。彼らは互いに最高のパフォーマンスを要求しあっていた。少しでも力を抜くようなことがあれば、怒鳴られる。監督だけの問題じゃないんだ。

 エジルがワールドクラスだと言う人もいるけど、それは違う。ワールドクラスの選手は、チームが苦しい時に試合を変えて何かを起こすことができる。エジルはチームが良くない時には何もできない。

 ディフェンスラインにもがっかりだ。そしてペトル・チェフ…誤解されないように言っておくと、彼に素晴らしいキャリアがあるのは間違いない。非常に優れたゴールキーパーだが、今は大きなミスが多すぎる。もともと足元の得意な選手ではないが、彼のことはあまり責められない。

 責任があるのは、ゴールキーパーを守るべきディフェンスラインだ。ゴールキーパーは最後の砦だが、ディフェンダーがもっと仕事をする必要がある。 今はコミュニケーションがなく、連動していないからラインが整わない。一週間で9失点もしていたら前線に誰がいるかなんて関係ないし、チームとしてどう攻撃すればいいんだ?

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