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UEFA、来季CLでのVAR導入見送りを決定「良い取り組みだが、急ぐ必要はない」

 欧州サッカー連盟(UEFA)は、来季のチャンピオンズリーグでビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)は使用しない事を決定したようだ。27日にイギリス『BBC』など複数メディアが報じた。

 2016年のFIFAクラブワールドカップにて試験的に導入され、現在ではブンデスリーガやセリエAなどでも使用されているビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)。これは、人間の眼では判断しづらかった状況をビデオで再確認することにより誤審を防ぐ技術であり、主に試合を左右する状況(一発退場、PKなど)で適用されている。

 ただ、まだまだ技術的に十分ではないのではないかという声も上がっており、実際に先日行われたFAカップのハダースフィールド対マンチェスター・ユナイテッド戦でその心配が明るみに出た。

 これらの状況から、UEFAのアレクサンデル・チェフェリン会長は「来季のCLでVARは導入しない。非常に良い取り組みではあるが、導入を急ぐ必要はない」と、来シーズンのCLでVARを導入することを見送るということを明かした。

 リーガ・エスパニョーラやリーグ・アンでも来季から導入されることが決定しているVARは、今年ロシアで開催されるワールドカップでも使用されることになっている。