代表チーム ポルトガル代表

62億円でマンCに電撃移籍、ベルナルド・シウバとは何者か。プレースタイルや生い立ちを解説【TRIBE SCOUT】

ポルトガル代表のベルナルド・シウバ 写真提供:Getty Images

プレースタイル

 ベルナルド・シウバはタッチライン際での縦の推進力だけでなく、ボックス内への精度の高いクロス、相手の最終ライン間のスペースを狙ったパスなどプレーの幅が広い。中でも最大の武器は両脚を駆使した細かいボールタッチによるドリブル突破と、常に味方・相手のポジショニングとスペースを的確に把握することによって生まれる最適なプレー選択だ。

ポジション

※2016/2017シーズン終了時点 データ:transfermakt.de

 昨季は右サイドでの先発起用が多かったベルナルド・シウバは、攻撃の局面でその右サイドから中央にドリブルで切り込むシーンが多く見られる。そこから逆サイドを目がけるクロスや右サイドにできたスペースへのパスなど様々な選択肢を持っていることにより、相手ゴール前で決定的な違いを生み出すことができる。サイドでの個人技による突破に加えてトップ下に必要な視野の広さや周囲の味方を生かすパスセンスいずれも兼ね備えていることがベルナルド・シウバのストロングポイントだ。

ベルナルド・シウバのキャリアの決断を評価するデコ氏

かつてバルセロナやチェルシーでタイトルを獲得し、ポルトガル代表の主力としてEUROやワールドカップへの出場経験を持つデコ氏(アンデルソン・ルイス・デ・ソウザ)がモナコ在籍時のベルナルド・シウバを絶賛。英紙『テレグラフ』がそのデコ氏のコメントを紹介している。

「今のポルトガル代表には中盤を中心に素晴らしい若手プレーヤーが数多く集まっている。しかしその中でもベルナルド・シウバは特にクオリティが高いね」

「彼は生まれ育ったベンフィカに別れを告げるという重い決断を下し、モナコで成功を収めている。私はリスクを冒して挑戦する彼の姿勢を好んでいる。彼は数年後には代表で10番を背負っているに違いない。」

グアルディオラ監督のもとでプレーできる喜び

 ベルナルド・シウバは2017年5月27日にジョゼップ・グアルディオラ監督率いるマンチェスター・シティに加入することで合意した。そのシティ加入の喜びや今季への意気込みなどを、クラブ公式チャンネル『CityTV』を通じて語っている。

「最高だね。シティは間違いなく世界トップレベルのクラブだ。そんな素晴らしいクラブの一員になることができて本当にうれしいよ。シティでベストを尽くしてタイトル獲得に貢献したいよ」

「グアルディオラは最も優れた監督だ。そんな彼からシティ入りを誘われたら、もちろん断るわけにはいかないよ」

「誰もが知っていることだと思うが、グアルディオラはバルセロナとバイエルンを率いていた時に数多くのタイトルをもたらしている。僕はグアルディオラのもとでタイトルを勝ち取ることができると信じている。だからこそグアルディオラのもとでプレーするチャンスがやってきて本当に素晴らしいと思っているよ」

 シティはベルナルド・シウバに続いてベンフィカからGKエデルソンを獲得している。これについて、公式発表の数日前にエデルソン加入の可能性を知らされたベルナルド・シウバは英紙『デイリーメール』のインタビューで以下のようにコメントし、喜びを爆発させている。

「彼(エデルソン)は僕より1歳年上だが、ベンフィカのユースアカデミーで一緒に仲良く過ごした。彼は本当に素晴らしいゴールキーパーだし、もしシティで再び一緒にプレーできるのならば、これ以上幸せなことはないね」

 ベルナルド・シウバはグアルディオラ監督のもとでプレーできることでさらにモチベーションを高めているようだ。そんな彼が今季、シティでどのようなプレーを見せるのか注目したいところだ。

 

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