【F1】通算300試合出場を達成したFP仁部屋和弘「パッと思い出すのは、Fリーグのキラキラ感がすごかった、あの試合」

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[2.11 F1第33節 大分 4-4 北海道 駒沢屋内]
Fリーグ・ディビジョン1は11日、第33節を行った。第1試合では、バサジィ大分とエスポラーダ北海道が対戦。試合は4-4の引き分けで終わっている。

この試合では、大分FP仁部屋和弘がFリーグ通算300試合出場を達成した。日本代表の中心選手でもある仁部屋にとって、最も記憶に残っている1試合はどの試合か。

以下、大分FP仁部屋和弘のコメント
――通算300試合出場、おめでとうございます。
仁部屋 ありがとうございます。すべての方に感謝したいです。チームメイト、監督、スタッフ、サポーター。普段、僕を支えてくださっている皆さんのおかげで、ここまでくることができました。そういった人たちに、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

――300試合目、惜しくも勝てませんでした。
仁部屋 勝てなかったですね。勝たないといけない試合でしたし、試合内容もあれだけ支配して、チャンスもつくって…。勝つチャンスしかなかったなかで、勝てなかったのは、昨日の試合に引き続き、課題だと思います。そのなかで僕の役割である得点を奪えなかった、個人的な責任はすごく大きいかなと思っています。

――先日の代表戦後、Fリーグでは毎試合3点くらい取りたいと話していました。
仁部屋 そうですね。ただ少し話は逸れますが、あのタイ遠征から、やっとドリブラーとしての感覚が少しずつ戻ってきたんです。「あ、こういう感覚だったな」と感じられるようになってきたんです。

――それは日本代表の練習が良かったんですか?
仁部屋 日本代表の練習の強度もありますが、どちらかというと大分では底辺でプレス回避をして、なかなか高い位置までいけません。

――いつもフィクソの位置からスタートしていますよね。
仁部屋 そうなんですよ。つくる段階で、良い位置で抜けれていない状態が続いていたんです。でも、代表ではそういう僕の本来の役割をさせてもらって、高い位置での仕掛け、ゴールに向かうところをやらせてもらって、その感覚が「あ、こういう感覚だったな」と感じられました。それがちょっとずつ、こういう感覚だったなというのが出てきて、そういう意味では、この2試合はポジティブなものになりました。まだまだ研ぎ澄ませないといけませんが、少し変化があった2試合になりました。

――大分では後ろから組み立ててやらないといけません。
仁部屋 まずは底辺でプレス回避をして、運んで、もう一度落ち着かせて、真ん中から仕掛けて、かわして点を奪ったり、セグンドに出すとか、チャンスをつくることをやっていけたらいいかなと思っています。そのためのコンディションもできてきました。代表から帰ってすごく走れるようになって、疲れ知らずというか、疲れる感覚がなくなってきたんです。それが今後は実現できるんじゃないかなと感じています。

――300試合出て、年齢的にもそろそろフィジカルコンディションを保つのが難しい年齢になりつつありますが、衰えを感じていない?
仁部屋 正直、今一番走れていますね。走るだけで言うと。体のつくりもいろいろ試しながらやっているのですが、今はすごくフィットしている感じがあります。タイ遠征の時から、疲れを感じなくなっていて、ずっと出続けることができるんじゃないかっていうくらいなんです。

――ただ、良いときって無理がきくので、ケガも起こりやすいので、そこは気を付けてください。
仁部屋 そうですね。トレーナーの人ともうまくやって、選手権に向けてここからさらにコンディションを高めたいと思います。

――300試合やってきて、パッと1試合を思い出すとしたらどの試合ですか?
仁部屋 一つ……。パッと出てくるのは、開幕戦ですかね。初年度の。あの試合はベストかというと分かりませんが、印象深いですよね。あの時の緊張感、Fリーグのキラキラ感がすごくて。本当にみんなが前を向いていけるリーグでしたよね。そういう意味でみんなが貪欲な姿勢というか、そういう感じだったので、あの試合は印象的です。

――もう一度、あれくらいリーグを輝かせたいですね。
仁部屋 そうですね。個人的にも、あの試合がフットサル選手として公式戦初めての試合だったんですよね。そこで相手が浦安で、当時の日本代表選手ばかりだったのですが、やれるという自信を持てました。その時に、当時の代表監督だったサッポさんにも評価してもらえて、Fリーグ初年度から代表に呼んでもらえたのは、僕の中では今も大きな自信になっています。

――あの試合を超えるメモリアルな試合が、この先に出てくるといいですね。
仁部屋 そうですね。それを超えるために一選手としても頑張りますし、会場の雰囲気を含めて、みんなで作り出さないといけないと思います。エンターテインメントというか、あのキラキラ感をもう一回、作り出せるように。そのためには僕らの役割は、フットサルでたくさんの方々に笑顔を届けること。それに加えてフットサル選手として、幅広くできることを一つ一つやって成長していければいいなと思います。

――まずはプレーで、みんなに憧れる存在にならないとですね。
仁部屋 個人的にはプレーで、バサジィ大分でもそうですし、日本代表でも、チームの勝利を決められる選手になっていきたいと思います。