11節までを終えた、今シーズンのプレミアリーグ。マンチェスター・シティ、リバプール、チェルシーが順当に強さを見せる中、意外な選手の予想外の活躍が目立つシーズンにもなっている。今回は、そんな自身の価値を爆発的に上げている5人の選手をご紹介する。
デイビッド・ブルックス
クラブ:ボーンマス
ポジション:MF
シェフィールド・ユナイテッドでの戦いから、プレミアリーグで最もホットな若手選手の1人となった2年間でブルックスは驚異的な成長を見せている。今夏にボーンマスに1100万ポンド(約16億3500万円)の移籍金で加入したブルックスは、その移籍金がバーゲン価格だということを証明中だ。エディー・ハウのスタイルに完全にフィットし、高いパスの精度とクレバーなプレーで攻撃の起点となるだけでなく、ラインのギャップを突く能力にも長けている。試合を重ねるごとに、彼の名前は有名になっていくだろう。
ロス・バークリー
クラブ:チェルシー
ポジション:MF
バークリーにとってのここ数シーズンは過酷なものだった。エバートンのワンダーボーイだった彼は、イングランドの次世代のスタートして多くの期待を寄せられていた。ただ、物事はプラン通りには行かないのが世の常だ。彼も負傷に襲われ、エバートンでの序列を大幅に下げた。そんな彼に訪れた最後のチャンスが、チェルシーへの移籍だった。6か月の間、新天地でも負傷などに苦しんだ彼は、今シーズンのマウリツィオ・サッリが率いるチームの中でついにその花を開くこととなる。すでに3ゴール、3アシストを記録しているバークリーだが、マテオ・コバチッチなどチーム内にライバルは多い。もうひと踏ん張り見せることができれば、彼はスターの仲間入りだ。
マッテオ・グエンドウジ
クラブ:アーセナル
ポジション:MF
数か月前にグエンドウジの存在を認知しているアーセナルのサポーターは少数だった。しかし、彼は急速にアーセナルにとって重要な選手の1人へと変貌を遂げた。19歳の選手がアーセナルでそれなりに出場機会を得ているという事実は驚くべきことだ。アーセナルが彼の獲得に費やした移籍金はわずかに700万ポンド(約10億4000万円)。更に衝撃的なのが、彼は昨シーズンロリアンで十分な出場機会を得ていなかったということ。彼のクオリティに疑いようはなく、スペースのないところでのプレーは19歳とは思えない。今シーズンのアーセナルにとってカギとなる選手の1人だろう。
アーロン・ワン・ビサカ
クラブ:クリスタル・パレス
ポジション:DF
ワン・ビサカは、クリスタス・パレスのサポーターを含む多くのサッカーファンに昨シーズンまでその存在を気付かれることがなかった。彼を襲った負傷は、彼をシーズンの後半すべてをプレーできない状況に追い込んだ。ただ、復帰してからの彼のパフォーマンスは素晴らしく、パレスにとっては難しいシーズンの入りとなったが、彼にとっては飛躍のスタートとなった。昨シーズンは3番手だったビサカだが、今ではファーストチョイスだ。彼は彼自身のチャンスをつかみ取った。そして、彼はプレミアの若手サイドバックの中で最高の選手の1人となっている。パレスの8月の月間最優秀選手に輝いたビサカは、今後もパレスの生命線となるだろう。
ウィル・ヒューズ
クラブ:ワトフォード
ポジション:MF
ワトフォード期待の新星がヒューズ。これまでにも多くの期待を背負ってきた選手の1人だ。彼が一貫して見せる高いパフォーマンスは、ビッグ6からの興味をそそるには十分だろう。前所属クラブ、ダービー・カウンティでの最後のシーズンはケガに泣いたヒューズ。このことが、彼のビッグクラブ行きの1つの障壁となったかもしれない。2017年にワトフォードに移籍したヒューズは、最初のシーズンを再び負傷により棒に振ってしまう。しかし、今シーズンはコンスタントに出場機会を確保し、ワトフォードの素晴らしいシーズンのスタートに主力として貢献した。ガレス・サウスゲートのイングランド代表に招集されなかったことは残念だが、彼はそこにとても近い位置にいるだろう。
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