ラ・リーガ レアル・マドリード

ウィンガーからストライカーへ。マドリードで進化を続けるC・ロナウド

著者:サイモン・ハリソン(翻訳者:土屋一平)

 クリスティアーノ・ロナウドは10年以上の間、フットボール界の頂点にいる。彼はバロンドールを5度受賞するとともに、現在のチャンピオンズリーグのゴール記録の保持者であり、クラブとナショナルチームでの長く輝かしいキャリアにおいて、合計600ゴール以上を記録している。そしてロナウドは新たな挑戦に直面している。「年齢」だ。

 レアル・マドリードでは長年の間、試合数を問題にしてこなかった。何年も多くの大会をこなしてきたことで、キャビネットはトロフィーでいっぱいになったが、それに伴いフィジカル面で苦しんだ。

・2010/11シーズン:リーグ34試合、CL12試合
・2011/12シーズン:リーグ38試合、CL10試合
・2012/13シーズン:リーグ34試合、CL12試合
・2013/14シーズン:リーグ30試合、CL11試合
・2014/15シーズン:リーグ35試合、CL12試合
・2015/16シーズン:リーグ36試合、CL12試合
・2016/17シーズン:リーグ29試合、CL13試合

 33歳のロナウドは、トレーニング方法、フィジカル面、どのようにプレーするか、そして最終的には“衰退”を遅らせることができるのかについて、見てみなければいけなかった。今シーズン、ジネディーヌ・ジダン監督はロナウドにこれまで想像もできなかったことを勧めた。ベンチに座り、優先順位を付けて必要な時には休む。彼の思考の変化とともに、EURO2016で深刻な靭帯の怪我を負ったことにより、予定していたよりも早く彼のピッチ上での役割も変化した。

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